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    RED EYE

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    RED EYEです。
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    四国山地 三嶺~剣山縦走 2016年7月10日

    ひたすら食って飲んで喋り倒して山の中の夜が更けていく。

    寝る前に用を足そうと小屋の外に出ると2m先も見えない程の濃霧だった。

    真っ白な世界の中で野生動物の足音や唸り声が恐怖を誘う常世の世界。

    前記事はコチラ→四国山地 三嶺~剣山縦走 2016年7月9日


    逃げる様に小屋に戻り消灯して就寝。 そのまま深い眠りについた。

    23時頃だっただろうか、急に部屋が明るくなったように感じて目が覚めた。

    何やら赤くて四角い光が2つ見える。 寝ている兄弟の上をゆらゆらとしていた。

    私は目が悪い。 コンタクトを外しているのにハッキリと見えるのが不思議だった。

    メガネをかけて見ると、それは窓から差し込んだ光ではないことが分かった。

    今度はその光がはためく旗の様にゆらめきながら白い色に変わり移動していく。

    小屋の端に寝ていた先客のソロハイカーの女性の上でゆらゆらとしているのだ。

    霊感の強い私だが悪意等は感じなかったので気にせずに寝ることにした。

    今度は3時過ぎだったか、女性が起きて何やら慌ただしい雰囲気だった。

    出発するわけでもなさそうなので、どうしたのか尋ねると何か居るらしい。

    どうやら小屋の下部から入り込んできた鼠か鼬がゴミを漁っていたようだ。

    起きるには早過ぎたし、外はガスで真っ白だったので再び眠りに入った。

    6時過ぎに女性が小屋を出発。 私は雉撃ちにパン一のまま散歩していた。

    朝露に濡れた美しい草木を眺めながら自然の摂理に従い生を感じる。

    排泄したモノを目視で確認。 うむ、今日も私は元気だなと納得して立ち上がる。

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    小屋に戻ると一服していた兄弟が心配そうに女性の事を語りだした。

    私が居ない間に1度戻ってきて剣山への道を尋ねてきたとゆうのだ。

    確かに小屋から剣山方面は踏み跡が2つあるが、迷うようなことはない。

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    この後、剣山に向かう足跡が無かったことから女性の事を心配していた。

    結局、下山しても女性に追い付くことはなく、同方向を進んだ痕跡も無かった。

    確かに1時間の差はあったが、我々の早さなら何処かで追い付くはずだ。

    彼女が名頃へと下山したか、余程の快足か、はたまた幽霊だったのか。。。

    冗談は抜きにして、無事に下山出来てれば良いが大丈夫だったのだろうか?

    トレランシューズでUL装備だったので、かなりの速度で抜けたかもしれない。

    7:30 白髪避難小屋 出発。

    ゆっくりと朝食を摂り、小屋の清掃を済ませて小屋を後にした。

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    天気予報は晴れだったが、外は相変わらずのコンディションで何も見えない。

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    だだっ広く快適な笹原を進むが、濡れた笹で既に下半身はずぶ濡れだった。

    どうせ今日下山して帰るのだから、雨が降ろうがレインを着る気は無かった。 

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    今回の旅の目的だったオオヤマレンゲ群落地に無事に辿り着いた。

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    オオヤマレンゲ群落地と高ノ瀬の間に中東山への分岐がある。

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    前回に訪れた時に、オオヤマレンゲの木の大きさに感動したを覚えている。

    実際にここのオオヤマレンゲの木は奈良のモノと比べると様相が明らかに違う。

    時期が遅かったのか早かったのか不明だが、何とか2輪だけ美しい花を見れた。

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    9:20 高ノ瀬 山頂 通過。

    全く展望の無い稜線に、私と兄弟は苦笑いするしかなかった。

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    私はここから丸石までの雰囲気がとても好きだ。 稜線の樹林帯歩きになる。

    植林でもない自然そのもののトレイルはスッピンの女性の美しさにも似る。

    この手付かず感が何よりの馳走で、景色が見れなくとも良い気分にさせてくれる。

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    9:50 丸石避難小屋 到着。

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    ここで1本立てる。 この小屋から奥祖谷かずら橋へと下山することも可能だ。

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    しばらくダラダラと他愛のない会話をし、ゆっくりと小屋を後にし剣山を目指す。

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    10:44 丸石 山頂 通過。

    やはり何も見えない。 それどころか雨が降り始めて晴れるどころではない。

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    ボケっと歩いているとコースを外れていたので慌てて軌道修正をする。

    視界が悪い状況でトレースだけを頼るととんでもない方向に進んでしまう。

    丸石と次郎岌の鞍部。 本来なら素晴らしい展望が望めるがこのザマである。

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    もはや長居は無用なのでさっさと次郎岌を目指して進むことにした。

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    ここで私の身体の動きが鈍り始めた。 ハンガーノック、所謂シャリバテだ。

    日々のトレーニングで体脂肪を落としたのは良いが、やはり体力は落ちる。

    まだ今の身体の使い方に慣れておらず、小まめなカロリー摂取が必要なようだ。

    以前なら食わずでも、12時間位なら平気で歩けたのだが今は違うらしい。

    申し訳なかったが雨の中、次郎岌の山頂で兄弟を随分と待たせてしまった。

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    11:50 次郎岌 山頂 到着。

    人も多いが羽虫も多くて不愉快なので、写真を撮ってさっさと山頂を後にした。

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    相変わらず視界は悪く、私の体力も回復することなく剣山の山頂に到着。

    思い通りに動かない身体で次郎岌から剣山まで50分もの時間を要してしまった。

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    12:40 剣山 山頂 到着。

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    さすが百名山、とにかく人が多くて吐き気がする。

    次郎岌から一気に観光地感があって、山から現世に引き戻されたような気分だ。

    とりあず山頂を離れたかった。 風呂にも入りたかったしさっさと下山を開始した。

    頂上ヒュッテで何か買おうと思ったが、人の多さにヤラれて萎えてしまった。

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    前回とは違うルートで下山し、刀掛の松を鑑賞。 行場へは行かなかった。

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    西島駅で気分が萎えていたのでリフトに乗ろうとすると厳しい兄弟の睨みが。。。

    分かったよ兄弟、ちゃんと歩くよと思いつつ名残惜しくリフト乗り場を後にした。

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    駆け抜ける様な速さで高度を下げて見ノ越登山口を目指して進んで行く。

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    13:55 見ノ越 登山口 到着。 

    兄弟が私の自転車に乗って名頃に置いてある車を回収しに行ってくれた。

    私は霧の峰さんでソフトクリームとコーラーを買ってベンチで寝転がっていた。

    正に愚兄。 行きも帰りも運転してくれた兄弟に対してこの態度である。

    小1時間程で車を回収した兄弟が戻ってきた。 私はベンチで寝ていた。

    国道438号線沿いにあるつるぎの宿 岩戸さんで温泉に入り汗を洗い流す。

    このままもう1泊してゆっくり帰りたいなぁと思いつつ大阪へ向けて出発。

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    20時過ぎに帰阪し、行きつけの餃子屋さんで疲れを癒して帰るのであった。







    THEME:登山 | GENRE:スポーツ |

    COMMENT

    No title

    こんばんは、RED EYEさん!

    四国のジャイアンツ登頂お疲れ様でした!
    ほんと素晴らしい山々です。
    私は一度しか行ったことありませんが(*ノω・*)テヘ

    山賊Tシャツ、いいですね。
    外国人がこれを見たら
    「オ、ナイスデザイン」
    って褒めてくれると思います。

    そういえば私の仕事場に
    「糞餓鬼」
    と書かれたシャツを来た
    超サイヤ人のようなヘアスタイルの
    お子様が来られたのですが、
    関わってみるとやっぱり
    文字通りクソガキでしたw

    わかりやすくてコレもアリだと思います。

    あと私も、
    「山、なめてました」
    とデカデカと書かれたTシャツを
    数年前に結構な値段で購入したのですが
    未だに着る勇気がなくて
    目下タンスの中に保留中です(笑)


    No title

    おはようございます。

    前回の山行記録も含め拝見させていただきました。

    ・私も次郎岌、三嶺はそれぞれピストンで行ったことがあるのですが、次郎岌~三嶺の縦走路はさぞ気持ち良いんだろうなと指を咥えて眺めていました(笑)

    ・神奈川から来た女性ソロの方、心配ですね。でもやっぱり小屋の中で見たあの光は…

    ・パンツ一丁の山賊が2人。ごめんなさい、私なら食料と水とお金を置いて逃げてしまうかもです(笑)

    ・60Lのザック、凄いですね。私は体力に自信がないので羨ましい限りです

    お疲れ様でした。
    とても楽しい山行記録でした。

    mogwai

    mojimaro様へ

    mojimaroさん、こんにちわ!
    お返事が遅くなり申し訳ありません。

    お天気さえ良ければ最高だったんですが、
    景色の見れない稜線歩きは少し残念でしたw

    山賊Tシャツ、何故か評判が良いです。
    プロの書家さんに書いて頂いたので気に行っています^^

    糞餓鬼w しかもスーパーサイヤ人w
    頭借り上げてサイバイマンにしてやりたいですねw

    mogwai様へ

    mogwaiさん、こんにちわ!
    訪問ありがとうございます^^
    四国の山並みは一味違って素晴らしい景観ですよね。
    小屋の女性にはさぞかし失礼だったかもしれませんねw
    何せびしょ濡れだったので脱がざるを得ませんでした。

    夜中のアレは平家のアレかもしれませんね。。。

    コメントありがとうございました^^

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