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RED EYE

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大峰山 前鬼から七面山へ 2016年7月18日

手術前のラストハイク、選んだ山は大好きな大峯山 釈迦ヶ岳。

来週に手術を受けると、早くても山に登れるのは半年後になる。

一歩一歩を噛みしめながら、思い残しが無いように大好きな山を歩いた。

2:35、前鬼 車止めゲート 出発。

久しぶりのナイトソロハイク。 かつてはこのスタイルだったことを懐かしむ。

寂しさとは違う孤独感を闇夜の中で感じる素晴らしさを思い出した瞬間だった。

この前鬼から釈迦ヶ岳に登るルートは兄弟が教えてくれた思い出深い登山道。

大峯山に纏わる歴史が色濃く残る前鬼は、大峯を語るには外せない場所である。

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2:50 小仲坊 通過。

今年の正月にお世話になった宿坊。 酒豪の五鬼助さん夫婦が懐かしい。

小仲坊を過ぎると舗装路が終わり、五鬼住居跡の脇から登山道に入って行く。

元来の登山道らしく、自然そのものの感じが残るこのルートは大好きだ。

整備されきった道標だらけのルートよりも山に登っている感覚にさせてくれる。

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夜間でもこの時期は非常に蒸し暑く、身体は既に汗にまみれていた。

ヘッデンの灯りは誘蛾灯になり、無数の羽虫が絶え間なく飛来してくる。

たまに進行方向以外を照らすと、無数の野生生物の目がコチラを見ていた。

木製の階段が現れ始めると、ここからは問題なく稜線まで導いてくれる。

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3:50 二つ岩 通過。

不動明王の眷属である矜羯羅童子制多迦童子とされる二つの岩。

大峯山中に75箇所ある靡の内、33番目の靡がこの二つ岩である。

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ここを過ぎると稜線から吹き下ろしてくる風を感じることが出来る。

この風のお陰で、熱の籠った身体から少し解放されて登り易く感じる。

振り返ると東の空が紅く染まり始めて、大峯山に夜明けをもたらし始めた。

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4:25 太古の辻 通過。

奥駆道に出ると去年の縦走時の自分と出会えたような錯覚に陥った。

ちょうどこの位の時間に深仙ノ宿を出発し、南奥駆道に入って行ったのだ。

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思い出を懐かしみながら笹薮のトレイルを釈迦ヶ岳方面へと歩を進める。

五角仙から望む釈迦ヶ岳。 予報通り今日は良い天気になりそうで安心した。

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4:45 深仙ノ宿 通過。

深仙ノ宿と灌頂堂があるこの鞍部から釈迦ヶ岳まで一気に登り詰める。

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極楽ノ都津門とご来光。 神々しい姿に感動し、涙が零れそうになる。

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笹薮の中から可愛らしい蛙がお出迎え。 宮澤賢治の詩を思い出す。

大峯山中で独りで歩いていると、何故か蛙と出会う機会が多いような気がする。

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5:20 釈迦ヶ岳 山頂 到着。

後光の様なご来光に包まれるお釈迦様に胸の内を明かし祈りを捧げる。

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いつも優しい面持ちで出迎えてくれる釈迦如来像。 また登って来ました。

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この誰も居ない時の釈迦ヶ岳山頂は、魂に安らぎと生きている喜びを感じる。

不思議なことに急坂を登り詰め、疲労困憊の身体すら軽くなる感じがするのだ。

錫杖の背後、山頂から北方面に見えるのは七面山と八経ヶ岳。

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対して南側には直下に深仙ノ宿、大日岳、千手岳、南奥駆道を望む事が出来る。

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山頂から急坂の下りを経て馬の背 杖捨てと呼ばれる細尾根を通過して行く。

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釈迦ヶ岳から孔雀岳間は、大峯山中でも最もダイナミックな景観を望める。

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振り返るとピラミッド型の釈迦ヶ岳と、山頂に小さく釈迦如来像が見える。

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孔雀覗までは気が抜けない箇所が多く、滑落するとまず助からないだろう。

椽ノ鼻には大峯山の象徴とも言える蔵王権現像と役小角像が祀られている。

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狭く危険な岩稜帯を過ぎると、歩き易く快適なトレイルが延々と続いていく。

6:25 孔雀覗 通過。

目下には山腹に巨大な岩塔が無数に屹立している五百羅漢を望む事が出来る。

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奥駆道を少し逸れて稜線伝いに歩いていくと、孔雀岳山頂へと辿り着く。

6:50 孔雀岳 山頂 通過。

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孔雀岳から仏生嶽までの間は特に大峯山らしさが現れている登山道。

苔が多く群生する樹林帯の中を歩けば、稜線に居ることを忘れてしまう程。

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奥駆道から仏生嶽と七面山を望む。 目的の七面山まではまだまだ遠い。

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バイケイソウが多く群生する場所は、嫌な臭いから逃げる様に早足で抜ける。

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7:30 仏生嶽 山頂 通過。

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ここで行動食を食べ少し休憩する。 歩き続けてきたので疲労を感じ始めた。

今日の相棒はArc'teryx LEAF Khard45。 法執行機関向けの軽量ザック。

軽量と言えどミリタリーラインなのでザック自体の重さは2kgと軽くはない。

登攀用ザックをベースに改良されたこのザックは非常に背負い易くお気に入り。

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仏生嶽を後にし七面山へと向かう。 横駆へと下らず尾根を直進した。

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七面山と奥駆道の分岐となる楊枝ノ森が見えているが中々近付いていかない。

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高く登り始めた太陽が容赦なく照付け、アブとブヨが絶え間なく襲ってくる。

長袖の上からでも噛みついてくるのでタチが悪く、同じ場所で留まれない。

8:15 楊子ヶ小屋跡 通過。

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ここから少し迷った。 とゆうより山と高原地図の記載とは随分と違った。

破線で記されている様に進んだが途中でどうにも進めず藪漕ぎの連続。

迷ったら上に登れとゆうセオリー通りに楊枝ノ森へと直登する羽目になった。

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登り詰めると七面山への道標があり、余計な体力と時間を費やしてしまった。

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苛立ちを忘れさせてくれる程の景色が望めたのがせめてもの救いだった。

楊枝ノ森から明星ヶ岳、八経ヶ岳、弥山、大普賢岳まで一望することが出来た。

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七面山へ向かう方向には笹が覆い茂り踏み跡も不明瞭でテープも少ない。

獣道なのか踏み跡なのかの不明な為、地図とコンパスで確認しながら進んだ。

途中で藪漕ぎが面倒になり踏み跡と勘違いした獣道を辿りルートロストした。

北側の崩落地から西峰に直登する羽目になったので余計に疲れてしまった。

9:20 七面山 西峰 通過。

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紆余曲折もあったが、念願だった七面山のピークを踏むことが出来た。

西峰から南側の釈迦ヶ岳、北側のイブキ嵓、明星ヶ岳、五鈷峰を望む。

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槍ノ尾ノ頭までのアケボノ平では美しく見事な草原が広がる。

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9:45 槍ノ尾ノ頭 到着。

ここからの眺望は無い。 三角点の手前には気象観測小屋跡がある。

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アケボノ平から七面山 東峰と仏生嶽を望む。 残すは東峰のみ。

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西峰から東峰へ痩せ尾根の上を歩いたが、危険だったので踏み跡を辿った。

10:20 七面山 西峰 通過。

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ずっと来たかった七面山に来れた。 あとは安全に下山するのみ。

西峰直下で笹薮を踏み抜き、滑落しかけ少しヒヤッとする場面もあった。

歩き通して8時間が経過したので、疲れが出始めてもおかしくはない。

気を引き締め直して時折休憩を挟みながら前鬼を目指して歩き始めた。

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楊枝ノ森の手前で進行方向に一匹の雌鹿が笹薮の中で休んでいた。

近付くと立ち上がり逃げたのだが、その後ろから黒い塊が鹿を追掛けた。

私はすぐさまその場から離れた。 鹿を狙って熊が潜んでいたのだ。

熊鈴を鳴らしていたのに役に立たない。 熊避けには歌か笛の方が良さそうだ。

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楊枝ノ森からは楊子ヶ宿小屋を目指して直進して急坂を下って行った。

11:30 楊子ヶ宿小屋 通過。

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疲れが出始めた身体に釈迦ヶ岳までの登り返しはさすがに堪えた。

この疲れや登り下りを感じれるのも今日が最後だと思うと名残惜しい。

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3Lあった水分も足らず、潤沢に湧き出ている鳥の水で保水した。

念の為に浄水器で濾して水を飲む。 それでもここの水は少し苦かった。

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滴り落ちる汗、足裏に感じる痛み、どれも苦痛ですらなく心地良かった。

眼前に広がる景色、見渡せる自然の全てを目に焼き付けようと目を見開いた。

この瞬間を忘れぬよう、この一瞬を逃さぬ様に一歩一歩を確実に踏みしめる。

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両部分けから望む釈迦ヶ岳。 あそこに登ってしまえば後は前鬼に下るだけ。

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釈迦ヶ岳が近づくにつれ、今日の旅が終わることに私は寂しさを覚えていた。

阿吽の狛犬から望む七面山。 さっきまで居た山があんなに遠くなってしまった。

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振り返れば振り返るほど、名残惜しさと寂しさが私に纏わりつくようだった。

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そう思うたびに前を向いて歩こうと強く思えた。 人生は後戻りは出来ないのだ。

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13:55 釈迦ヶ岳 通過。

釈迦如来像と錫杖から歩いてきた道を振り返り、今日の全てに感謝した。

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零れそうになる涙を堪えながら再び私は歩き始めた。 帰らなければならない。

山に登ったら下りなければならない。 それが出来なければ山に登る資格はない。

どれだけ解っていても心が咽び哭く。 声にならない叫びが心の中で響き渡る。

「深き山に澄みける月をみざりせば 思出もなき我身ならまし」

この短歌の様に今日とゆう日が無ければ思い出すらない我が身であっただろう。

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16:45 前鬼 車止めゲート 到着。

今日とゆう短い1日が終わりを告げる。 沢山の想いを込めて歩いてきた。

色々な想いを引き摺って歩いて引き摺り過ぎて削れて少し軽くなったかもしれない。

心置きなく手術を受ける準備が出来た。

今日とゆう日が終わりでなく、始まりだと思える日が来るはずだ。







THEME:登山 | GENRE:スポーツ |

COMMENT

No title

こんばんは、RED EYEさん。

手術前のラスト山行ですか。
やはり選んだのは釈迦ヶ岳。
好天に恵まれて素晴らしい登山でしたね!

私も5年ぐらい前にヒザの手術を受けましたが
一ヶ月ぐらいでまあなんとか生駒山ぐらいなら
行けるようになりました。

人間の回復力なんて意外と早いもんです、大丈夫(笑)

mojimaro様へ


mojimaroさん、こんにちわ。
無事手術終わりました。
現在は痛みとリハビリと格闘する日々ですw

頑張って復帰目指して頑張ります^^
ありがとうございました。

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