大峰山 中尾尾根とトップリ尾周回① 2016年10月16日
兄弟を誘って国道168号線から篠原宇井線に入り取付きへと向かった。
リハビリ登山でマイナールート、しかもナイトハイクとは如何なるものか。
菊の窟に興味を示してから気になっていた明星ヶ岳から伸びる中尾尾根。 COMMENT No title mojimaro様へ No title 目目連様へ
もう一つはいつも良くして頂いているmojimaroさんの行かれたトップリ尾。
贅沢にもこの2本の尾根を絡めて周回してしまおうとゆう企画で山に向かった。
篠原集落の手前で車内を横切った霊的な何かにビビりながら駐車スペースへ。
篠原宇井線は思ったより道が綺麗で、狭い以外は走り易い印象を受けた。
崩落している仮舗道を抜けると名古屋ナンバーと神戸ナンバーの車が3台停まっていた。
我々と同じく物好きが居るなと思っていたら、何と友人のS藤さん達だったと後で知る。
S藤さんの所属する飄逸沢遊会の方々がイブキ嵓と三ツ嵓に入っていたとのこと。
3:44 湯ノ又林道 駐車スペース 出発。
深夜の隠密行動開始。 頼れる相棒Kさんが一緒だと心強い。
中尾尾根は思ってたより踏み跡がしっかりとあり、急登だが歩き易い。
所々に歴史を感じさせる古い道標が置かれていたが、入ってくる人は少なそうだ。
尾根伝いに登って行くと、取付き付近からずっと電線が地面を這っていた。
電線の先にあったものは大きな八木アンテナのボックスとアンテナの残骸。
林業の無線用か、本体は錆びて朽ちているが電線だけが真新しかった。
久しぶりに歩く急坂は堪える。 明らかに2ヶ月間で体力が落ちているのを痛感した。
足は前に出ていくが心拍数の上昇が止まらない。 呼吸を整えるのに必死だった。
鹿、テン、ムササビが居たりと野生動物の動きが活発な中尾尾根。
木の上部からも茂みの中からも無数の目が我々を監視しているようだった。
5:16 P1325 通過。
ここで1本立てる。 気温も低く風も強いのでウインドシェルを着込む。
シャリバテしないようにしっかりと行動食を食べてエネルギーを補給する。
最近お気に入りの行動食M&M'sクリスピー。 食感も味も好きで喉が乾かないのが良い。
夏の高温でも溶けにくく、米軍のレーションの中にも入っていることがある。
5:30を過ぎると東の空が明るくなってきた。 明星ヶ岳でのご来光は諦めるしかない。
ここまでは良い方に天気予報が外れて空が抜けていたが、長くは続かなかった。
高度を上げるに連れて段々と道も険しく、痩せ尾根を通過したりと危険度も増す。
中尾尾根から南を見るとカラハツソウ谷を挟んで七面山を望む事が出来た。
北側には木々の隙間から三ツ嵓と、下山ルートのトップリ尾が少しだけ見える。
P1325から徐々にルートが不明瞭になり道も荒れてくるが核心はさらに奥。
地図によるとこの真下がイブキ嵓。 私の憧れであり、いつかは挑戦したい谷である。
中尾尾根の核心部、P1383。 イブキ嵓側にザレており支点も少なく登り難い。
万が一足を滑らせたり転倒すると谷底まで全身を打ち付けながら滑落するだろう。
6:15 P1383 通過。
足元が悪い上にこの急登。 下山ルートで使うなら懸垂下降しないと危険かもしれない。
幸いこの時点までは雨に降られなかったが、ウェットコンディションなら最悪だろう。
急登に加えてシャクナゲのブッシュが行く手を阻む。 半袖で来た自分を殴りたかった。
足元も深い草薮で覆われているため、巻いて滑落するなら直登する方が安心できる。
途中で見かけた熊の足跡。 大きさは大した事は無さそうだが出来れば会いたくない。
ガスの隙間から明星ヶ岳が見えたが、進み難い為に中々近付かない。
相変わらず急登が続く。 岩稜帯の核心を抜けると藪漕ぎの急坂が行く手を阻む。
明星ヶ岳から滝の様に流れてくるガスの隙間から七面山が顔を覗かせた。
振り返るとこれまで登ってきた中尾尾根の全容と篠原方面を見ることが出来た。
最後のブッシュ地帯の急坂を登り詰めると倒木だらけの場所に出る。
ここから奥駈道まで少しの距離。 明星ヶ岳を見ながら進めば迷わない。
防水処理したMerrell Sawtooth。 ハードな藪漕ぎには耐えたが浸水は免れなかった。
足首のホールドが強すぎる以外は合格点。 意外にもウェットでグリップはよく効いた。
余談だが今回の目的には鬼の口と呼ばれる岩窟と伝説の菊の窟を探すことも含まれていた。
しかし予想以上の濃霧で見通しが悪く、菊の窟の石碑すら探すのは困難で断念した。
7:44 大峯奥駈道 出合い。
ここまで来るとホッとする。 今まで歩いてきた道を考えれば道迷いの心配は無い。
湯ノ又へ下る中尾尾根を示す看板があるが、奥駈道からの取付きは不明瞭。
7:50 明星ヶ岳 山頂 到着。
明星ヶ岳山頂にアウトローな2人の山賊が立つ。 我らチームGS。
計画には無かったが到着時間が早く、気温が低かった為に狼平で暖を取ることに決めた。
予定ルートには水場が無かったので5Lの水を担いで来たのが妙に悲しく感じてしまった。
リハビリ登山には不向きなコースで登攀用具+5Lの水+食糧2日分+その他諸々。
良いトレーニングになったと自分を納得させつつ八剣山、弥山を経由して狼平へ向かう。
続きは次回へ。
ヤマレコの記録はコチラ
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-985460.html
リハビリ登山ですか♪
てか見た感じハード過ぎて
全然リハビリレベルじゃないし(笑)
さすがはRED EYEさんです。
このあたりのルートの無慈悲っぷりは
ハンパじゃないですね。
続きが楽しみです。
いつもご訪問ありがとうございます♪
そうなんですよ、登り始めてから思いました。
これはリハビリ登山じゃなくてガチだなってw
後半で書きますけど行ってきましたよトップリ。
いや~、色々と凄かったですw
ハードリハビリって感じでしょうか。
でもほぼ復活ですね。
でもやっぱり、手術前とは何か違うでしょ?
私も術後は戻ったつもりでも結局100%ではなく、80%な感じでしたね。
体力的に。
では、後半。
気の持ちようかもしれませんが、明らかに変化はありました。
心肺機能もさながら、身体が動くことを忘れてしまったかのような。
身体の可動域も狭くなっているので、普段からの運動を心掛けます。