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    RED EYE

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    RED EYEです。
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    大峰山 南奥駈道 2017年1月3日

    新春のお喜びを申し上げます。

    皆様おすこやかに新春をお迎えのことと存じます。

    昨年は何かとお世話になりまして、大変ありがとうございました。

    本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

    恒例と言っても2度目のお正月登山。 今回は南奥駈道で遊んできました。

    積雪の行者還岳から大普賢岳までを予定していましたが残念ながら雪が無い。

    第2候補だった上葛川集落から笠捨山、地蔵岳を経由する周回コースへと変更。

    笠捨山

    早朝に上葛川に到着、日の出まで時間があるので車中で軽く仮眠することにした。

    IMG_20170103_040013_201.jpg

    7:00 上葛川集落(526m) 出発。

    日の出と共に行動開始。 明るくなり山容がハッキリと見えたがやはり雪は無かった。

    吊橋を渡り破線ルートを辿るが整備された綺麗な道があり、藪漕ぎなどはなく快適だった。

    お正月大峯2017_170110_0207

    稜線の乗越まではそれなりに急峻な坂が続くが思ったより歩き易い。

    独特の雰囲気がある植林の中を歩くと、奈良に居るんだなぁとシミジミと感じる。 

    お正月大峯2017_170110_0204

    お正月大峯2017_170110_0203

    稜線に出ると瞬間的な急登があるものの、徐々に高度を上げていく感じになる。

    山と高原地図ではブッシュと記載があるが、踏み跡もしっかりしているし藪漕ぎも無い。

    お正月大峯2017_170110_0192

    林業の小屋跡だろうか? 廃小屋の辺りだと思われるが沢山の生活用品が散乱していた。

    お正月大峯2017_170110_0190

    8:55 熊谷ノ頭(1168m) 通過。

    地図上には名前のない分岐。 ここが蛇崩山と笠捨山への分岐点となる。

    お正月大峯2017_170110_0189

    蛇崩山は以前から気になっていた山で、こうゆう機会でもないと訪れることがない。

    この山に焦点を当てて山行を計画するとなるとアクセスの問題もあり少し難しいのだ。

    何より南奥駈道は北奥駈道と比べてマニアックで見所が少ないのも原因かもしれない。

    修験道の奥深さを感じとれるが、一般的に喜ばれる箇所は少ないのが特徴でもある。

    お正月大峯2017_170110_0182

    9:25 蛇崩山 山頂(1172m) 到着。

    お正月大峯2017_170110_0178

    お正月大峯

    こんな格好で奈良の山を歩いている奴を見かけたら大体私ですが石を投げないで下さい。

    爽やかに挨拶をしても無視されるか足早に逃げられるのですが、全く原因が解りません。

    お正月大峯2

    来た道を戻り熊谷ノ頭を通過して笠捨山へ進む。 思ったより勾配は緩やかで易しい。

    お正月大峯2017_170110_0163

    笠捨山 東峰と思われる場所に出ると宇宙との交信が可能そうな施設があった。

    お正月大峯2017_170110_0160

    お正月大峯2017_170110_0159

    と思えば電波の反射板とゆう男のロマンをブチ壊す説明書きのオチとゆう結末。

    お正月大峯2017_170110_0157

    目に見えない電磁場をバシバシ受けて身体に悪そうなのでさっさと撤収して進む。

    東峰から直ぐに奥駈道に出合い、再び縦走の時と同じ道を踏んでいる自分を妙に感じた。

    お正月大峯2017_170110_0151

    11:00 笠捨山 西峰(1352.7m) 通過。

    別名 仙ヶ岳ともいわれる笠捨山。 山頂には祀碑が祀られている。

    ここは大峯山にある75箇所の靡の内、第18番目の靡となる笠捨山。 

    お正月大峯2017_170110_0149

    お正月大峯2017_170110_0145

    十津川村に西行法師があまりの淋しさに笠を捨てて逃げたことが由来という昔話がある。

    行者が逆峯で笠捨山に辿り着き、歩いてきた奥駈道を振返り笠を捨てたとゆう逸話もある。

    お正月大峯2017_170110_0142

    江戸時代後半に編纂された大和名所図会にはここが千種岳又の名を仙ヶ岳とされている。

    加えて笠捨山とも名づくと記されており、笠捨山の由来についてはまた違った解釈がある。

    姥捨山に連れるをもって名とするとなりと述べられており上記の2件の話は出てこない。

    ともあれ歴史を感じながら歩ける大峯奥駈道はロマン溢れる数少ない素敵な登山道だ。

    微かに雪のある奥駈道を進み地蔵岳を目指す。 下り一辺倒の急峻な坂を下って行く。

    お正月大峯2017_170110_0133

    苦い思い出のある葛川辻が近付いてきた。 再びこの場に立つと感慨深いものがある。

    お正月大峯2017_170110_0129

    お正月大峯2017_170110_0126

    縦走時、ここを破線ルートの巻き道に入ったが為にとんでもない事態に陥ったのだ。

    とんでもないと言っても道迷いだが、夜間行動に加え濃霧だった為に脱出に苦労した。

    その時の記事はコチラ
    大峰奥駆道 逆峯 全山縦走 2015年9月19日~2015年9月22日 ④

    ここから槍ヶ岳、地蔵岳を歩くことで自分の奥駈道縦走を繋ぎたいとゆう思いがあった。

    私にとっての奥駈道縦走はまだ終わっていない。 そもそも納得出来ていないのだ。

    近い内に順峯で熊野から柳の渡しまでスルーで抜けたいとゆう欲が更に強まった。

    葛川辻を過ぎると槍ヶ岳が姿を現した。 美しいピラミダルな山容に感動を覚えた。

    お正月大峯2017_170110_0114

    11:50 槍ヶ岳(1170m) 通過。

    岩尾根の上に出ると、捲いてきた岩峰の根元に第17番目の靡、槍ヶ岳。

    お正月大峯2017_170110_0110

    槍ヶ岳から先、大峯山きっての鎖場が連続すると謂われている地蔵岳がある。

    どれだけ恐ろしい場所かと身構えていたが、正直な感想は思ってた程ではなかった。



    鎖場を進み、木の根の張り出す急斜面を登ると、ようやく地蔵岳山頂に辿り着く。

    12:15 地蔵岳(1250m) 通過。

    お正月大峯2017_170110_0097

    お正月大峯2017_170110_0092

    山頂からは笠捨山、行仙岳を含めた奥駈道、更には釈迦ヶ岳方面まで一望出来た。

    お正月大峯2017_170110_0090

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    鎖場の通過は、縦走装備で荷が重い場合は下りに於いてかなり神経を使うだろう。

    ここには荷揚げ用と人用の鎖とがあるが、出来る事ならあまり頼らずに通過したい。



    雨天や濡れている状態になると、木の根が滑り易いので恐怖感は増すと思われる。



    岩場を通過し、比較的緩やかな傾斜になった所で不動明王像が鎮座していた。

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    13:00 四阿宿(1196m) 通過。

    ここは第16番目の靡。 「しあのしゅく」とあるが「あづまやのしゅく」とも読む。

    四阿の阿は棟の意味で、四方に軒を下ろした屋根を持つ建造物を意味する。

    すぐ先にある東屋岳が由来か、ここに東屋が存在したのかは定かではない。

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    四阿宿から先、登山道から少しだけ外れた場所に第15番目の靡 菊ヶ池がある。

    この辺りには大日如来を祀る祠があるらしいのだが、周りを見渡しても判らなかった。

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    更に進むと薄暗い奥駈道に木漏れ日が眩しく差し込む第14番目の靡がある。

    13:15 拝み返し(1178m) 通過。

    順峯からの修験者は、この場所から熊野に向かって拝み返すとされている。

    お正月大峯2017_170110_0061

    13:22 槍之宿跡(1111m) 通過。

    お正月大峯2017_170110_0053

    奥駈道に古い道標があり425号線へと降りれるようだが、現在の地図に記載は無い。

    確かに尾根伝いに下山は可能だが道は荒廃してるが、エスケープとしては使えそうだ。

    下りた先は車道だが、バス停や民家があるかといえば何も無かったような気がする。

    お正月大峯2017_170110_0052

    振返ると地蔵岳、槍ヶ岳、笠捨山、蛇崩山。 距離は短いが通過に時間を要する。

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    13:45 香精山(1122m) 通過。

    第13番目の靡 香精山。 「役行者が加持したという水あり」とゆう伝説が残る。

    深仙ノ宿付近にある香精水、鐡山から続く香精山と関係があるのかは分からない。

    お正月大峯2017_170110_0042

    ここから先は自然林から再び植林へと変わり、急峻な坂をひたすら下って行く。

    平坦な道が見えてきたら貝吹之野。 踏跡を見れば上葛川集落へと下山出来そうだ。

    お正月大峯2017_170110_0040

    14:20 貝吹金剛 塔ノ谷峠(929m) 通過。

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    私はパーティと別れてこのまま玉置山まで歩こうかと思ったが皆と下山することにした。

    塔ノ谷から上葛川までは地図では正線だが実際は荒廃しており不明瞭な道だった。

    下降途中で迷ったが、とりあえずで沢伝いに下りて行くと民家の裏庭に出てしまった。

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    15:30 上葛川集落(526m) 到着。

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    下山後は車を南に走らせて玉置神社へと向かった。 途中の記念碑で記念撮影。

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    玉置神社は第10番目の靡。 玉置神社を参拝後は食事と宿探しの為に熊野へ向かった。

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    どうしても野営と焚火がしたいとゆう役餃子ことM川さんのリクエストで野宿になった。

    熊野のような観光地で小汚い野郎4人による野宿。 どう考えても通報事案です。

    (※焚火は人里離れてかなり登った支流で行い、完全に燃やし切り消化しました。)

    お正月大峯3

    焚火で鍋を突いた後は寝るだけ。 熊野川の畔でゴロ寝スタイルで一夜を明かしました。

    満天の星空の下、おっさん同志のピロートークに不愉快さを感じた私はさっさと寝ました。

    お正月ゴロ寝

    翌朝、熊野本宮大社を参拝。 歴史街道にロマンを感じながら年始のご挨拶。

    大斎原の大鳥居。 鳥居の高さが日本一とは知らずに何気に感動を覚えた。

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    第1番目の靡 本宮大社。 次回に奥駈道縦走をするときはここから始めたい。

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    本宮大社でお粥を振舞ってくれていたので、ここで朝ごはんを御馳走になった。

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    熊野本宮大社から那智の滝を見に行こうとゆうことで車で大移動。 登山要素無し。

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    第2番目の靡 那智山へ乗り込む柄の悪い連中。 ここでも登山要素無し。

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    青、黄、赤の三人衆、まるで信号機。 私は灰色を着ていたのでセーフだと思います。

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    那智の滝、ここを登った連中の話を神主さんがブチ切れながら話して下さいました。

    最後にこう仰られておりました。 「彼らは神を冒涜した日本の恥だ!」と。

    確かに日本だけでなく、世界中で自然物に傷を付ける行為は物議を醸しています。

    山をやる以上はどの行為も自然を傷つけるので、難しい問題だとは思います。

    が、重要文化財や国宝に無断で登ったりボルト打ったりは流石にダメでしょうね。

    滝を見ながらどうやって巻くとか登るとか考えてた我々も山廃人に近付いているかも。

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    こんな感じで年始の2日間を過ごしたのでありました。

    年始の仕事が忙しく、途中から何を書いていたのか分からないまま投稿しました。

    ともあれ、皆様、今年もどうぞよろしくお願いします。














    THEME:登山 | GENRE:スポーツ |

    COMMENT

    No title

    こんばんは、RED EYEさん!

    いきなり濃い方々の画像、
    なかなかインパクトがあります。
    エクスペンタブルズの関西版でしょうか。


    南奥駈は土臭いイメージがあって
    なかなかマニアック心をくすぐりますね。
    いや、笠捨山、蛇崩山しか登ったことないけど。

    RED EYEさんに是非、
    峻峰の雨谷山、茶臼山を登ってほしいですね。
    私は遠慮します(笑)。


    mojimaro様へ

    mojimaroさん、こんにちわ!!
    確かに悪巧みしてる連中に見えますよねw

    茶臼山は凄く気になってて行きたいのですが、
    どうもアクセスが悪そうで中々踏み切れませんw
    三重県側から取付くのかな?
    笠捨山 東峰からの稜線から詰めれるかな~と思ったのですが、
    茶臼山って岩稜っぽいし難しそうですよねw

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