仁川渓谷 岩トレ 2017年3月12日
昭和の歌謡曲を思わせる様なノスタルジーな名称の付いたルートが特徴的だ。
今回は新人向けに基本的な登攀技術を含めたトレーニングを中心に行われた。
(※今回は自分の写っている写真は1枚もありません。)
午前中はムーンライトにて3級のへそルート、4級のミニレイバックルートをトライする。
ハングルートとミニレイバックルートの間にもう一つのルートを登る。
へそルートではへそと呼ばれる穴に出入りする動作が特徴的で面白い。
ミニレイバックルートでは細かなムーブが学べる。 特に足の使い方が学習出来る。
昼食を済ませ、午後からは少し移動してバットレスへ。
ここではまずトップロープを構築し懸垂下降で下部へ降りる。
4級の南面左クラックルートと4級+の南面右クラックルートをトライする。
<ムーンライト>
会の山行では初となるリードを取らせて頂いた。
ランニングの取り方等、細かい指示を受けながら登って行く。
更には上部での支点構築、ビレイの取り方等を丁寧な指導で教わった。
理屈では理解していても、やはり現場で実際に動くと勝手が違ってくる。
自分が登る時よりも、相手を絶対に落とせない緊張感の方が怖かった印象がある。
自身のミスで相手に怪我をさせてしまうかもしれない恐怖感が拭えない。
何度も何度も反復練習して、手間取ることなく動ける様に精進したい。
短いルートながらもリードクライマーの緊張感を味わえる良い経験になった。
懸垂下降、トップロープ、リードクライミング、時間の許す限り何度もトライし続けた。
<バットレス>
右クラックにてカンテを使わず中央のクラックのみをジャミングで登れと指示が飛ぶ。
有難いことにテンションは少し緩め、張られるより私はこの方が動き易い。
初見のルートで最初に登ってみたが、何度も手詰まりになり頭を悩ませた。
下部から眺めてイメージを作ったが上手くいかない。 予想していたよりも厳しい。
意地でもクラックのみで登り切ってやる、絶対にギブアップしないと気合を入れた。
初めてのジャミング、足を差し込み過ぎ、テンションを掛け過ぎて抜けなくなる。
手を突っ込み過ぎて抜けなくなり、拳が腫上り引き抜いて皮膚が破れて出血する。
越えられない壁が眼前にあり、もしかしたら落ちるかもしれない緊張感に肌が粟立つ。
次の瞬間はフォールするかもしれない。 そんな緊張感が何故か心地良かった。
今この瞬間に自分はどう動くべきか、どうすればクリア出来るのか?
理論や理屈ではなく、身体が自然に覚えていく感覚が妙に新鮮だった。
腕がパンプした時、クラックに膝を差し込んで両手を離して血流を戻していた。
知識としては知っていたが、誰かに教わった訳でもなく無意識にそうしていたのだ。
自然が、山が、壁面が私にそうしろと教えてくれているのかもしれない。
迷えば難しく考えすぎてしまうが、答えは意外と簡単な場合が多い。
手が無い、足が無いと思っていても、ほんの少しだけ近くに懸りがあったりする。
どんな状況下でも如何に冷静さを失わずにいられるかが本質的な難しさだろうと思う。
何とか無事に登り詰めたが、もう一度トライして同じように登れるかは疑問が残る。
地道に経験を積んで身に沁み込ませるしか上達への道はないのかもしれない。
左クラックは初めの取付きが核心とゆうか登り難い。 中部から上は断然楽に感じた。
右に比べて細かく取れるので、中部からは快適に手懸り足懸りを選び放題だった。
2本のルートを登り切り、次はリードでトライしてみたいと欲が湧きあがる。
指先に残る火照りと擦れた痛みが、自身の冷め止まぬ欲望を現しているかの様だった。
自分はまた一つ強くなれたのか? もう一段成長することが出来たのか?
常に驕ることなく更なる成長を目指して精進していきたい。
COMMENT
No title
おお、どんどんスキルアップしてますね!
貪欲な探究心も体力もあるって
羨ましいです。
しかし、こんな岩場が近郊にあって
いいですね。
気が向いた時にトレーニングが
できますよね。
今後のREDさんの活躍、
応援しておりますよ(笑)
mojimaro様へ
いつも有難う御座います^^
ホントに近郊で、登り詰めた先が民家の裏庭とかw
スキルよりも何だろう、基本的には危ない場面は避けますけれど、
知っている、出来るではいざとゆう時の幅が拡がるかなぁ程度の考えですw
最近のマイブームは腹筋ローラーと指懸垂です^^
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