木曾川水系某所 渓流釣り 2018年6月17日
地形図を眺めて想像を膨らませる。 何処から取付くか、何処から谷へ下降するか。
膨大なイメージを抱いて現地へと向かう。 不安感と期待感が気持ちを昂ぶらせた。
早朝5時過ぎ。 ゆっくりと支度し出発する。 既に空は明るく視界は良好だった。
ダムに沈んだ林道が水面に伸びている。 かつてはここを人や車が行き来したのだろう。
初めのピークまでは急登が続く。 梅雨の合間で湿度が高く、額から汗が滴り落ちる。
幻想的な朝日を見ながらひたすら登る。 心地良い風が幾分か暑さを和らいでくれる。
出発から約40分、予定より少し早く最初のピークに辿り着いた。 東に尾根を突き進む。
微かな踏み跡は人のモノか獣の足跡か。 泥濘には鹿と熊の足跡があり少し緊張する。
所々で踏み跡が消失し、藪を払いながらの前進となる。 身体に纏わり付く草木が重い。
迷い尾根を躱し、コルから緩そうな傾斜を探して約200m谷へと下降するがやはり藪い。
狐と猿が闖入者を威嚇するかの様に、近からず遠からずの距離から私を監視していた。
支尾根が強傾斜の泥壁となったのでロープを出して枝谷へと降り、そのまま谷筋を下降。
鬱蒼と茂った藪を掻き分け進むと川床へ、やはり人の姿は無く放棄された河川があった。
さっそく竿を振る。 何度かキャスティングしていると竿先が大きく撓り手応えがあった。
ウグイが掛かった。 まぁまぁの大きさだったのでリリースせずに持ち帰ることにした。
不味いと不評のウグイだが、下処理をして素揚げで食ったら臭みも無く美味かった。
尺越えの魚影は確認できるが種類は判らず、そこからの当たりは少なく釣れなくなった。
渓相は良いが水線以外は背丈を越える深い藪。 幕営適地も無く水線以外は進み難い。
支流の谷は狭く、涸れている谷も多かった。 覆い茂る草木に埋もれた谷も多いようだ。
遠くに人影が見えた。 こんな所に釣り人が居るのかと思い声を掛けようと近付いた。
20m程まで近付いたところで、その人影が熊だったと分かった瞬間はフリーズした。
熊も下流からの風で流れた匂いで私に気付いた。 立ち上がりこちらを窺う様に見ていた。
谷を詰め上がりたかったがここで遡行を打切った。 この時ちょうど正午を過ぎた頃。
適当な所で尾根に上がろうとしたが藪が深く、結局はピストンで下降場所から戻った。
何度か藪から鹿が突進してきたり、急な遭遇に肝を冷やしたが大事には至らなかった。
次回からは火薬銃か爆竹を持参しよう。 鉈があっても熊と格闘して勝てる気がしない。
今回の調査では微妙な収穫しかなかったが、次回の調査に活かせるように役立てたい。
次は何処へ行こうか。
COMMENT
ご無事で何より
自分はサル、シカ、ウサギ、犬(麓から上がってきたと思われる放し飼いのやつ)で野生動物で危ない経験はないので、
熊に遭遇したらと思うと・・・
とにかく無事で何よりです。
先日は沢装備についてメールまでしていただきありがとうございました。
とりあえず沢用に新古品のハーネス購入。お助け紐は8mm15m持ち出すつもりです。
ヘルメットは現場用を使おうかと(爆)
足ごしらえがいまだに入手できていません。たぶんアプローチシューズで行くことになりそうな予感です。
Y608様へ
野生動物との急なエンカウントは大体ロクなことがないですねw
相手もビックリしているので、こちらに対して攻撃的な事が多いですし。
船長さんの沢デビューもいよいよですね^^
渓にハマったら二度と戻れなくなりますよw
木曽釣行おつかれさまでした。
さすがはREDさん、自分だけの沢を
見つけたようですね。
地図を見て立体的に探索できるのは
クライマーの特権ですねー!
それから一応。
登山者と違って釣り人は
時にKitty Guyが多いので
こえを掛けるときは注意してください。
特に渓流はポイントの争奪戦が激しいので
先行者の姿を前方に確認したら
そっと立ち去ったほうが無難かと思われます。
大峰、台高の沢良いですね。
ぜひぜひ、よい結果を聞かせて下さい。
mojimaro様へ
いつもありがとうございます^^
それにしてもあっついですねー。
川の水も煮えてしまって活性の悪い事。。。
> それから一応。
> 登山者と違って釣り人は
> 時にKitty Guyが多いので
みたいですね。。。
facebookにも拡散希望で投稿されてましたが、
奥美濃で乗り入れてたゴリラを盗まれたと。
ホント手癖足癖の悪いのが居るみたいですね。
気を付けねば。。。
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