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    RED EYE

    Author:RED EYE
    RED EYEです。
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    赤石山脈 甲斐駒ヶ岳 2019年2月10日~11日

    厳冬期の2月、五竜岳登頂を目指したが生憎の寒波到来で断念。

    行先の変更を検討する中、良いタイミングで甲斐駒で宴会をしないかと誘いがあった。

    赤石沢奥壁中央稜をやる2人と、七丈小屋のテン場で日曜日の晩に合流する予定だ。

    五竜を楽しみにしていただけに、かなり低いテンションのまま甲斐駒に向かう私。

    やる気の無さ、一般登山道で雪も少ないので地形図すら確認せず取り付く始末。

    前夜発で向かう。 友人をピックアップし、初めての南アルプスへと車を走らせる。

    道路に雪はなく、予定通りの時間に駐車場に到着、そのまま車中泊となった。

    朝、快晴で気持ちの良い目覚め。 ゆっくりと用意を済ませて長い道程へ出発する。

    7:25 尾白渓谷駐車場(780m) 出発。

    甲斐駒ヶ岳_190220_0026

    しばらく舗装された道を進み、キャンプ場の脇を抜けると竹宇駒ケ岳神社がある。

    神社の奥に掛かる吊り橋を渡るといよいよ登山道入り口。 長い道程の始まりだ。

    甲斐駒ヶ岳_190220_0025

    この時点では、久しく歩いていない足で登る辛さを全く認識せずにナメ切っていた。

    登り始めると直ぐに暑く、厳冬の山とは思えない気温の高さに不愉快さを感じた。

    甲斐駒ヶ岳_190220_0024

    高度が上がるにつれて、積雪があるがアイゼンは必要ない。 ただ凍結だけは別。

    巻き気味の個所で完全に凍結していたので、早いとは思ったがアイゼンを装着。

    9:25 笹ノ平分岐(1,470m) 通過。 

    甲斐駒ヶ岳_190220_0023

    甲斐駒ヶ岳_190220_0022

    既に疲れてきた。 足が思うように動かない。 自身の体力不足を痛感していた。

    完全にトレーニング不足。 やはり定期的に歩いておかないと足腰は弱っていく。

    甲斐駒ヶ岳_190220_0021

    パートナーのペースを崩しつつも、粛々と課題を熟すが如く、ひたすら登り続けた。

    甲斐駒ヶ岳_190220_0020

    刃渡りでは景観が素晴らしく、南アルプスを越えて富士の山まで望むことが出来た。

    甲斐駒ヶ岳_190220_0018

    甲斐駒ヶ岳_190220_0019

    北側に望めるのは八ヶ岳の方だろうか? 抜けるような空は何処までも見渡せる。

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    11:10 刀利天狗(2,049m) 通過。

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    甲斐駒ヶ岳_190220_0014

    ここで初めて気付く。 私は黒戸尾根は早月尾根の様な急登だと思っていた。

    実際はそうではなく、とにかく距離の長い登りが続くのだと、この時点で分かった。

    山屋失格だが、この時点までしっかりと地形図を見ることもなく山に入っていたのだ。

    ここからは私の愚痴が出まくる。 長いだのしんどいだの、とにかく息をするが如く。

    今思えば、ただただそれを聞かせていたパートナーのI君には本当に申し訳ないと思う。

    黒戸山の巻道を過ぎコルに下る。 五合目から数名の下山してくる方々とすれ違った。

    甲斐駒ヶ岳_190220_0012

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    ここから鎖場と梯子が連続する。 気を付けながら通過すると目的地の七丈小屋がある。

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    13:20 七丈小屋(2,360m) 到着。

    甲斐駒ヶ岳_190220_0005

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    とりあえずコーラを買ってがぶ飲み。 炭酸と糖分が全身に染み渡り気持ちが良かった。

    テン場の料金を支払い、テン場で先行組のテントを探す。 まだ戻っていないようだった。

    まずテントを設営し、相談の結果、登頂は明日にして今日はゆっくりと休もうと決めた。

    軽く食事をしていると、明らかにアルパインスタイル、重装備の2名がテン場へと現れた。

    話しかけると、彼らも同じ赤石沢奥壁中央稜を詰め上がって戻ってきたとのことだった。

    合流するはずの2名はまだ中盤に居て、ここに戻るのは日没になりそうだと情報を得た。

    気にはなったが様子を見に行くにしても、自分たちには何もできないので待機する。

    悪いとは思ったが宴会は厳しいと思ったので、先に夕食を済ませてシュラフに潜り込んだ。

    眠っていると断続的にぶつかり合う金属音が聞こえた。 揺れるプロテクションの音だ。

    2名の声がする。 どうやら無事に戻ってきたようだ。 一安心してそのまま眠り続けた。

    早朝に目覚める。 辺りは暗かったが天気が悪そうなのだけは嫌でも見て感じ取れた。

    合流するはずだった2名も起きていた。 早々に下山するとのことだったので挨拶する。

    先日の赤石沢の話を聞いて興奮した。 死線を抜けてきた漢たちの話は本当に面白い。

    6:30 七丈小屋テン場(2,410m) 出発。

    天候も悪いし、元来からピークハントに興味はないが、せっかくなので山頂を目指す。

    昨日なら良い景色が望めただろうが、濃霧の山もそれはそれで美しく私は大好きだ。

    甲斐駒ヶ岳_190220_0003

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    20190211甲斐駒 (4)

    8:00 甲斐駒ヶ岳 山頂(2,967m) 到着。

    20190211甲斐駒 (1)

    何も見えなかった。 辺りは真っ白で如何にも冬山らしい景観で儚さと美しさを感じる。

    20190211甲斐駒 (3)

    20190211甲斐駒 (2)

    記念撮影を終えてテン場へと戻る。 丁度2人がテントを撤収している最中だった。

    私たちは残った食材を処理するために飯を食って下山するので、彼らは先に降りて行った。

    低温でも安定した火力のガソリンストーブは、厳冬の高山では本当に心強い味方だ。

    20190211甲斐駒 (5)

    20190211甲斐駒 (6)

    満腹になったところで荷物を纏めて下山を開始する。 あの長い距離を考えると萎える。

    10:35 下山開始。

    とにかく笑う膝と付き合いながら長い長い距離をひたすら何も考えずに下り続けた。

    同じ道を戻るときは変わり映えしない景色に飽き飽きし、ただ歩くだけとゆう苦行に近い。

    何とか4時間程で下山出来たのは、用事が終わると早く家に帰りたい心理が働くからか。

    14:30 尾白渓谷駐車場(780m) 到着。

    駐車場で2人と再び合流出来た。 2人を見ていると何だか羨む気持ちになってしまう。

    燻っていた挑戦する心に火が入ってしまいそうで、何とも言えない不思議な気持ちだった。

    色々な事を言い訳にして挑戦すらしない自分にヤキモキしたのをハッキリと覚えている。

    仕事も家庭もあるからそれで良いのだ。 だが心に棲まう獣には窮屈なのかもしれない。

    命を懸けたいのとは違うが、時には痺れる感覚を受けないと腐ってしまいそうで怖い。

    自分のペースで周りに迷惑を掛けない程度とは難しいかもしれないが、何かしたいと思う。

    その何かは明確ではないが。 挑戦する心に勝るものはないと思う自分が何処かに居る。





















    THEME:登山 | GENRE:スポーツ |

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    誘われ山行

    REDEYE様
    今回の誘われ山行は少し不完全燃焼だったようですね。
    自分も計画した山は敗退でもそこそこ充実感があるのですが、
    誘われ山行は少しモヤっとすることがありますので、
    何となく気持ちがわかりますw

    泥船船長あるいは608様へ

    船長さん、こんにちわ!

    いつもありがとうございます。
    何とゆうか、不完全燃焼とゆうか、何なんでしょうねw
    恐らく入山前の気持ちが切り替わらなかったのが原因かなぁ。

    あと、最近はちゃんと歩けてないので体力が。。。
    しっかりとしたトレーニングは必須ですよね。

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