残雪期富士山登山 2019年4月29日
今回は久しぶりにカメラ女子のAさんとデュオ。 私も1ヶ月ぶりに山に登る。
4月中は息子のビレイで忙しく、山に登る時間がなかったので非常に楽しみだ。
大阪から御殿場へ向かうが、目立った渋滞もなく順調に御殿場に入った。
御殿場口新五合目まで乗り入れることが出来たので気持ち的に少し楽に感じる。
しかし天候は雨。 雨が上がることを期待しつつ車中で1時間ほど仮眠を取る。
出発時間になっても依然として雨は降り続けていた。 コンディションは最悪だった。
前半は高度も低く動くと暑い。 ただでさえ直登で汗をかくのにシェルを着たくない。
出来るだけ体も服も濡らしたくはなかったが、雨でびしょ濡れになるよりはマシだった。
登り続けると雨は間もなく雪へと変わった。 足元にも雪が目立つが締りは悪い。
膝まで踏み抜くことが多くなった。 膝下ラッセルで進みが悪く高度を稼げなかった。
予定していた新六合目でのレストを飛ばし、一気に七合目まで休まずに登り続けた。
汗冷えで寒く感じる。 シェルターに入り2人で寄り添うことで体温の低下を防いだ。
ここからは一気に長田尾根から山頂へと突き上げる為、休める場所は少なくなってくる。
氷の状態は緩いが、それでも強傾斜なので油断は禁物。 当然ながら風も強く当たる。
再び登り始めて間もなく東の空が燃えた。 真っ白な視界が晴れて束の間の温かな太陽。
もはや言葉も無い。 美しすぎる情景の前ではどんな言葉も陳腐にしかならないからだ。
しばし緩やかに流れる時間を堪能する。 長くは続かず視界は再び閉ざされ光は消えた。
風を避けるように岩稜を狙う。 振り返りAさんの動きを見る。 確実に登ってきている。
霧中で視界が狭く遠くが見えない。 一定の距離を保ちつつ気がつけば平地になった。
少し彼女の到着を待つ。 風が容赦なく体温を奪う。 山頂部は濃い雲に覆われていた。
長居することは危険だ。 いつ天候がどの様に変わるか独立峰では全く予測が出来ない。
浅間大社奥宮までで行動を打切り、剣ヶ峰への登頂は断念し、即座に下山を開始する。
富士宮ルートから下山を試みたが風が強すぎた為、長田尾根からの下山へと切り替える。
下山時は更にホワイトアウトが酷く、視界不良で方向感覚を奪われ下山は困難を極めた。
薄っすらと見えるブル道の標柱を頼りに進む。 腐った雪が足に絡みつき速度が出ない。
中継小屋跡の手前辺りでようやく雲の中を抜けた。 駐車場までは相変わらず遠く感じる。
チェーンスパイクに履き替え機動力を上げる。 駆け抜けるように駐車場へ降りて行った。
12時20分には下山完了。 視界も天候も悪いのに何故か観光客が多く駐車場に居た。
平成最後の登山は美しくも険しい富士山で締めくくった。 また年末年始にでも登ろうか。
COMMENT
綺麗な富士山に感激!
最近更新が無かったと思ったら、美女と二人で富士山とは!
ナカナカの役得ですね(爆)
実際のところGW前半の富士山って氷が硬いことがあって滑落の危険があると聞いています。
過去遠い知り合いのガイドさんについてGW後半の富士山登ったのですが、
高度障害で八合ちょっとで敗退した経験しかないので、厳しく美しい富士山の景色を見せてもらえて感謝です!
Y608泥船船長
ホント、山ガールとデート山行は気分が違いますw
毎年の様に滑落事故が起こってますから、冬富士は要注意ですね~。
高度も順応しながら登らないと、ペース乱れるとしんどいですしねぇ。
今度は山頂でご来光を拝みたいものです^^
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