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    RED EYE

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    RED EYEです。
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    船津川水系 往古川久瀬谷左俣大滝 2019年8月18日

    不完全燃焼で終えたお盆休み。 欲求不満が爆発しそうになっていた。

    何か物足りない日々を過ごすとストレスが溜まってくる。 苛立ちを隠せなかった。

    行先は2つ。 同じ水域で久瀬谷かホクラ谷か。 どちらも立派な大滝がある谷だ。


    前夜初で道の駅で仮眠を取った。 空を見る限り翌日の天候は最高の沢日和だろう。

    馬鹿話に花を咲かせて杯を交わす。 暑過ぎない穏やかな気温が夢の世界へと誘う。

    船津川水系往古川_190926_0019

    いつしか眠り、気が付くと朝を迎えていた。 取付きまでしばらく車を走らせ移動する。

    路面が悪く、パンクしないかと不安だった。 取付く寸前から何故か舗装路に変わった。

    7:30 駐車スペース 出発。

    しばらくは綺麗に舗装された車道を進む。 堰堤の敷設作業で使われた道だろうか?

    船津川水系往古川_190926_0018

    出発から30分程で目的の支流へと入る。 堰堤を躱すと暫くは緩い沢登りを楽しむ。

    船津川水系往古川_190926_0016

    大滝までは連瀑帯が続き、巻きも明瞭で短いながらもしっかりと遡行を楽しめる谷だ。

    船津川水系往古川_190926_0015

    船津川水系往古川_190926_0014

    8:30 大滝前 到着。

    落差は60~70mか。 水量は少ないと聞いていたが時期的にそれなりの水量があった。

    船津川水系往古川_190926_0013

    私は大滝登攀の経験がないので、今回はわんこ♂にトップをお願いし勉強させて頂いた。

    船津川水系往古川_190926_0022

    1ピッチ目は右岸から。 好調にロープを伸ばしていくが、詰めの凹角が嫌らしそうだ。

    セカンドで支点を回収する。 なるほど凹角の足場が悪い。 泥が堆積して踏み難かった。

    船津川水系往古川_190926_0021

    テラスに着いた。 2ピッチ目からスラブになるが支点も少なくホールドも甘そうだった。

    船津川水系往古川_190926_0010

    船津川水系往古川_190926_0011

    ゆっくりと確実に高度を上げていく。 やはりスポートクライミングとは違うと痛感する。

    船津川水系往古川_190926_0020

    沢の登攀は楽しい。 一つ一つの動きに確実性を要求される感覚が何とも心地良かった。

    船津川水系往古川_190926_0007

    3ピッチ目、わんこ♂は水線を跨ぎたがった。 彼の挑戦を否定することは出来ない。

    私は追加で0ピンを構築、彼の一挙手一投足に集中した。 ハーケンを打ち1ピンを取る。

    船津川水系往古川_190926_0006

    船津川水系往古川_190926_0005

    流れ落ちる水流の真横で続いて2ピン。 乗越そうと試みるも予想以上の水量で進めない。

    船津川水系往古川_190926_0004

    「無理かなぁ、残念やけど降りますわ。」と2ピン目を残置支点にロワーダウンを始める。

    刹那、弾ける金属音。 ハーケンが飛んだ。 その瞬間にわんこ♂が急速に落ち始めた。

    急いでロープを引くが間に合わない。 弛んだ分だけテンションが掛からずに落ちていく。

    彼は咄嗟に身体を翻し、スラブを滑り台の用に滑り落ち、上手く足からテラスへと着地。

    「大丈夫です!」と彼は言ったが、かなりの衝撃がわんこ♂の身体を貫いただろう。

    「久しぶりに落ちたぁ。」とわんこ♂。 無事を確認した途端にドッと冷や汗が噴出した。

    やはりアルパインでは落ちられないと思った。 プロテクションを信用しきれないからだ。

    落ちたら死ぬ。 それを念頭に置いて挑まなければならないと再認識させられた。

    ビレイには自信があった。 だがそれは絶対に抜けない強固な支点があっての話だ。

    トラバース気味のラインで墜落距離は短かった。 これが長かったらと思うとゾッとする。

    落着き再び登り始めるが、作戦を変更して最終ピッチは右岸を巻き気味に突き上げた。

    12:00 大滝上 到着。

    トラブルもあったが無事に落ち口に到達した。 わんこ♂はやはり少し足を痛めたようだ。

    船津川水系往古川_190926_0003

    登ってきた滝を振り返る。 滝の清涼感もあって、高度感が堪らなく気持ち良かった。

    船津川水系往古川_190926_0017

    普段では味わえない感覚、わんこ♂が大滝登攀にやたらとハマる理由がわかった気がした。

    レストしながらこれからどうするか相談。 地形図を確認して最後まで詰めるか否か。

    暑いし下山が怠いとの理由で、このまま水線をピストンで下山しようと意見は一致した。

    船津川水系往古川_190926_0001

    13:30 下山完了。

    もう一本、近くの大滝に行こうかどうしようか、時間的に微妙だったので今日はここまで。

    この時間から帰れるのは余裕があって楽だ。 良い経験をさせてくれたわんこ♂に感謝。

















    THEME:沢登り | GENRE:趣味・実用 |

    COMMENT

    No title

    REDEYE様
    滝の登攀記事拝見しました。
    ハーケンが抜ける恐怖って経験したことがなく
    記事を読んでいるだけでも恐怖です。
    パートナー様も無事でなにより。
    確実な安全は無い!とこれからも肝に銘じて、自分も安全第一で頑張ります。

    Y608泥沼船長様へ

    船長さん、こんにちは!

    いつもありがとうございます^^
    いやぁ、プロテクションの崩壊はビビりますね。
    以前もゲレンデで終了点のボルトが顔面目掛けてぶっ飛んだ時は焦りましたw
    そりゃあ圧が掛かるほうに方に抜けるわなって笑いましたよ。

    今回は残置を嫌ったのも原因なんですよね。
    大人しくビナでやれば良かったんですが、スリングだったので。
    よくよく考えたら終了点から下降して回収出来たんですけどw

    アルパインはホントに気をつけなきゃですね。
    フリーの考えは少し改めてやらなきゃと思いました。

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