新宮川水系神童子谷(ノウナシ谷)遡行 2019年11月3日~4日
随分と水温も下がったが、泳いでも我慢できないほどではなく快適な遡行だった。
下山も含めると行程は長いが難しい箇所も無く、ロープを必要とする登攀要素も殆どない。
禁漁までは釣り人で賑わいを見せる谷も、シーズンオフになると静かなもので誰も居ない。
多くの人が立ち入る沢で、人の姿を見てもあまり逃げないアマゴ達を横目に遡行していく。
やはり今年は渇水なのか、へっついさんでも膝下程度の水量しかなく難なく歩けた。
赤鍋滝、美しく透き通る藍色の水。 残置支点を使いつつ左岸をトラバースして抜ける。
平坦な流れを遡行すると左岸に立派な石垣がある。 昔の飯場の跡らしいがかなり広い。
いつの時代のモノか不明だが、山中にこれだけの施設を建てるとは頭が下がるばかりだ。
犬取谷とノウナシ谷の合流、2条の滝をもつ釜滝は息を飲む美しさで見る者を魅了する。
植生豊かな森は様々な生命を育む。 全てはこの美しい水の恩恵があってこそなのだろう。
キノコ博士のノムさんが今夜の食材を確保する。 今宵の宴は豪華な飯にありつけそうだ。
しばらく進むと落差約40mのノウナシ滝が現れる。 迫力とゆうよりは美しさが際立つ。
左岸から巻き上がり、急登をやり過ごすと千手滝が現れる。 これもまた素晴らしい滝。
この辺りから岩質が脆く気持ち悪いので万全を期して、良いルートを見極めつつ進んだ。
落ち口にダイレクトに回り込もうとした際に、変な場所に下降用なのか残置支点があった。
巻きにすると少し悪いのでもう少し登って小尾根のテラスに出ると眼前には馬頭滝がある。
下部に行けなくもないがクライムダウンには脆過ぎるし、懸垂にしても空中懸垂になる。
テラスからでも滝の全容を捉えることが出来たので、面倒だし下部に降りるのを止めた。
記録では行けてても、自然は常に変化しているから過去の記録はあまりアテにならない。
沢では嫌な予感も含めて、過去の記録より自分の直感を信じる方が良い気がする。
ノウナシ谷の核心部はここまで。 後は適当に遡行すると開放的で明るい地蔵滝に出る。
美しい連瀑を堪能した後は、地蔵滝を左岸から簡単な巻きを登り良さ気な幕営地を探す。
Co1320m付近、ハリンド谷と脇ノ宿谷の手前で幕を張った。 久しぶりの沢泊だ。
ここから奥駈道(稜線)まで約1時間程。 下山は持久力勝負の消化試合となるだろう。
宴は豪華だった。 ノムさんの採ったキノコに加え、山女子Aさんのチーズダッカルビ。
沢で食う飯にしては豪華過ぎる程だ。 焚火を囲み火を眺めて語らう心地良い時間。
ほろ酔いでシュラフに潜り込む。 濡れた服も焚火で乾き朝まで起きることなく眠れた。
朝一番に目覚めた。 肌寒いのですぐに火を熾すが雨が降ったせいか湿っていた。
火が育つ頃にみんなが起きてきた。 各々片付けながら朝飯の準備に取り掛かる。
朝飯は昨日にノムさんが採ったキノコの炊き込みご飯。 沢屋の飯は意外と豪華なのだ。
霜月の寒い朝でも、美味い飯を食えば体も温まる。 撤収したら埃っぽい沢筋を詰める。
奥駈道に出ると後はひたすら登って下るだけ。 下山はオソゴヤ谷を下降ルートにする。
秋の奥駈道を堪能し、国見岳から延びる尾根からオソゴヤ谷を下降し始めるが落石だらけ。
しっかりした大岩が動いた時はゾッとした。 なるべく後続が直線上にならないようにした。
涸れ滝から川床に着くと安心。 明瞭な巻き道を使いながらロープ無しで無事に下山。
帰りは行きつけのぎょうざ屋 天で餃子を食いまくって終了。 やっぱり超絶美味い餃子。
下山後にこれを食わなければ下山した気にならない。 餃子は我々のソウルフードだ。
ぎょうざ屋 天
〒579-8036 大阪府東大阪市鷹殿町2−30
16:30~22:00
072-988-5585
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