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    RED EYE

    Author:RED EYE
    RED EYEです。
    登山、ゴルフ、アクアリウム等、
    趣味の事を綴っています。

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    新宮川水系前鬼川不動七重の滝 大滝登攀 2020年8月9日

    場  所 新宮川水系前鬼川不動七重の滝
    日  程 2020年8月9日
    目  的 大滝登攀
    メンバー RED EYE わんこ♂ 計2名
    気  象 晴れ 気温33℃
    行  程 (6:45)遊歩道入口⇒(7:20)F1下部⇒(9:50)F2下部⇒(11:30)F4上
         ⇒(12:20)F5下⇒(14:00)F5上⇒(14:15)F6下
         ⇒(16:30)F7上 登攀完了⇒(17:00)林道⇒(17:10)遊歩道入口

    F1 わんこ♂リード 
    去年の9月に挑戦した時は増水によりF5下部で撤退した不動七重の滝。水量も少なく天候も安定しており、条件は満たされているので意気揚々と乗り込んだ。しかしF1でその余裕も早々に打ち砕かれることになる。昨年にはなかった異常とも言えるヌメリに行く手を阻まれた。F1の釜は泳がずともへつりでやり過ごせたはずだが、フリクションが効かずに突破は困難を極めた。わんこ♂はさすがの突破力で何とかビレイポイントまで到達するも、やはりヌメリでかなり渋い登攀を強いられる。この時、2人とも「今日も無理かもしれない。」と敗退を意識し始めていた。何とかF2まで登り切ったが2時間半も時間を費やしてしまい、やはりヌメリが多く突破の厳しさを感じざるしかなかった。

    不動七重_200811_13

    不動七重_200811_18

    不動七重_200811_20

    F2・F3 RED EYEリード 
    私はクライミングシューズに履き替えトップを行く。フリクションは甘いが沢靴よりは効いていた。容易なピッチだがワイヤーブラシで磨きながらの登攀は時間を要した。それでも踏めている分だけ登攀のペースは上がったように感じられた。

    不動七重_200811_1

    F4 わんこ♂リード 
    そのままつるべで一旦滝見道へと出る。F5を睨みラインを探る。去年より水量は少なく出だしのバンドがハッキリと見えていた。やるだけやってやろうと腹を決める。このクラスの挑戦になると何かを犠牲に出来ない者は何も得ることは出来ない。ただ無傷で希望だけを抱くような虫の良い考えでは到底登れないだろうと思った。

    不動七重_200811_23

    不動七重_200811_26

    F5・1P わんこ♂リード 
    何トンも有るだろう水流のタイミングを計る。直撃を食らえば無事では済まない。壁から離れずに上手く水流を潜りわんこ♂の姿が消えた。ロープはゆっくりと流れていく。次に姿を捉えた時はテラスに出ており、無事に突破した姿に安心した。フォローで上るがザックを背負っている分だけ水を食らう。ホールドは豊富だったので壁から離れずに登攀出来た。

    不動七重(3)

    不動七重_200811_4

    F5・2P RED EYEリード 
    出だしはテラスの右側から草付きを登り、1段上のバンドから左の凹角へと寄る。ホールドもスタンスも良いが、やはりフリクションは効きが悪く感じた。下部はカムが良く極まり、ハンドジャムとフットジャムを駆使しトラッドクライミングで登る。上に行くほど傾斜は増し、少し被り気味になった所からパワフルなボルダームーブで突破する。キャメロットの3番までしかなかったので、トップアウトはかなりランナウト気味だった。墜落すると10mはフォールするだろうと思うと、背筋が寒くなるように感じた。4番があればかなり上の方で支点が取れるので安心かもしれない。下部で一瞬だけ残置ボルトに足が掛かってしまったが、それ以外はエイドも使わずに突破出来たので良しとしよう。

    不動七重_200811_6

    不動七重 (1)

    不動七重 (2)

    不動七重_200811_31

    不動七重_200811_34

    F5・3P RED EYEリード 
    そのままスラブ面を登るが高度感はあるも難易度は低めに感じた。ここはリスも少なくプロテクションが取れないので、キャニオニング用の残置支点で遠慮なく支点を取る。それでも登りやすいので結局2ピンだけのランナウトでトップアウトした。落ち口では安堵感に包まれ、しばしの癒しタイムを満喫した。

    不動七重_200811_35

    F6 RED EYEリード 
    泳いで釜を渡り、スラブ面に取付く。ここもフリクションは最悪だった。慎重に磨きながら登るがかなり渋い登攀を強いられた。壁面の斜度が変わる面で進退窮まった。プロテクションが取れず、スカイフックを使いエイドで登っても最後は左岸の巻きになるが、一面コケで変色した擂鉢状だった。残置ロープは見えるが体重を預ける気にはなれなかったので登れないと判断し、クライムダウンして左岸のルンゼから大きく高巻いた。

    不動七重_200811_7

    不動七重_200811_9

    F6・F7 わんこ♂リード 
    結局は最後も登攀は厳しく、3条の掛かるF7もどうにもならないのでそのまま巻き上がった。巻きもかなり悪くトップのわんこ♂はかなり緊張しただろう。落ち口に着いた時は16時半、そこから左岸を巻き上がり古い杣道を使って下山した。

    不動七重_200811_39

    強クライマー達が挑戦してきた不動七重を自分達が完登出来て本当に感無量だった。
    ルートの開拓者に感謝すると共に、命とザイルを繋ぎあった相棒に改めて感謝したい。

    不動七重_200811_44

    不動七重_200811_46

    不動七重_200811_47













     


     

    THEME:沢登り | GENRE:趣味・実用 |

    COMMENT

    緊張感に包まれて

    REDEYE様
    今回も読ませて頂きましたが緊張感バリバリの文章にドキドキものでした。

    Y608泥舟船長 様へ

    船長さん、こんにちわ!

    今年の目標の一つでもあった不動七重の滝、登攀出来て良かったと思っています。
    沢登りとはまた違った楽しみ方の大滝登攀ですが、やはり気持ちが良いのは同じですね^^

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