大峰山2DAYS⑤ 天川川合-弥山-八経ヶ岳-明星ヶ岳 2014年7月14日
長々と駄文でしたが、最後まで読んで下さった方に感謝ですm(__)m
弥山、八経ヶ岳、明星ヶ岳を経て天川川合を目指します。
前記事はコチラ→大峰山2DAYS④ 2014年7月14日
前日の天気と打って変わって濃霧と雨風になってしまいました。
沢山の表情を見せてくれる山に感謝です。 本当に有難い。
霧の中を歩くのも悪くありません。 この風景、大好きです。
視界が悪く、ほとんど誰とも出会わない状態で歩いていると、
常に茂みの中から何者かに監視されているような気分に陥ります。
整備されている登山道とはいえ、ここは既に崇高な自然の中。
人間以外の何かが居ても不自然なことではありません。
むしろ、私達人間の方がこの場所に居る方が不自然なのかもしれません。
途中で素晴らしい苔の島を見つけました。 ジブリの作品に出てきそうですね。
下山して行くに連れ、段々と鬱蒼とした景色に変わってきました。
霧で視界は悪いですが、明らかに植生の雰囲気が変化しています。
細尾山、日裏山を経て高崎横手出合に戻ってきました。
7:58 高崎横手出合 通過。
中々の時間で進んでいます。 この調子なら昼前に下山出来そうです。
何処まで進んでも霧の中をひたすら進んで行きます。
今日は昨日のようにルートを見失うと、目標物が定めにくいので危険ですね。
踏跡さえ見失わなければ、大きくルートを外れることはないでしょうが、
ペースを上げて下ると、足元が泥濘んでいるので滑落の危険があります。
こういった細くて斜面の切り立った場所の山道は特に注意ですね。
勢い良く滑落してしまったらタダで済みそうもありません。
怪我が無かったとしても、元のルートに復帰するのは大変でしょう。
大丈夫だろうとかイケるだろうといった「だろう」ではなくて、
落ちるかもしれない、怪我するかもしれないといった心積りが大事ですね。
武士道にある葉隠の心得のように、常に覚悟を以って行動すること。
常に最悪の状況をシュミレーションしていることで冷静さを保つ。
これは私がよく使う心理的に自分を見失わない方法です。
かもしれないを念頭に置くことで、トラブルの際に慌てずに対応出来ます。
イレギュラーは必ず起こります。 何もなくて当たり前ではなくて、
何もなくて運が良かったと考える方がベターだと私は考えています。
それにしても霧が晴れません。 油断しているとルートを失いそうです。
何事に於いても言えることですが、漫然と行動すると危険です。
とまぁ、先日ルートを見失っておいて偉そうな事は言えませんが。。。
丁度、この上が先日私がルートを見失った場所です。
本来は今いるトラバースルートが正解だったのです。
先述したように、疲労感と暑さで漫然と歩を進めた結果が道迷いです。
幸い近くのピークに登って現在地を把握出来たので無事でしたが、
このような濃霧だと目標物を定め難いので迷うと危険ですね。
所々に決壊している箇所がありましたが、奇跡のバランスで耐えてますね。
次に大雨が降ったりしたら、あっと言う間に地滑りが発生しそうな感じです。
下り続けること約3時間。 荒廃した避難小屋に到着。
何名かの若いハイカーの方々が雨宿りしていました。
微妙な降水量なので、レインウェアを装備するか微妙なところです。
私は早くに脱いでいましたが、着ていても脱いでいても濡れてしまいます。
湿度の高さから汗で蒸れるか、小雨で濡れるかのどちらかでした。
ここまで腰と膝に大きな痛みや違和感はありません。
9:15 栃尾辻 避難小屋 到着。
良い感じのペースで下ってきているので、そのままスルーしました。
下山していくに連れて段々と霧も晴れてきて気温が上昇してきました。
地面から上がってくる蒸された空気が足取りを重くします。
後半の急斜面の長い下り坂はかなり疲れます。
今回は膝の痛みはほとんどなかったのですが、爪先が痛くて大変でした。
登山靴は爪先下がりに設計されていますから痛いのは不自然ではないですね。
爪先にパンプスに入れるような女性用のハーフインソールを入れてみようかな。
長い下りを長時間歩いているとここまで爪先が痛くなるとは予想外でした。
しっかりとサイズ感も合っている登山靴だったので驚きです。
ちょっと変わったキノコを発見。 MGS3に出てくるスパーッツァみたい。
大体は地面から生えてるキノコって毒キノコって言われてますけどホントかな?
勿論、体を張って試す勇気などありませんしやる気もありません。
11:40 天川村役場 到着。
弥山出発から下山すること5時間25分。 無事に下山することが出来ました。
今回の山行では山に沢山の経験をさせてもらい、沢山勉強させてもらいました。
初のテン泊とゆうことで記念すべきデビューを飾った大峰山。
道迷い、急な天候の変化、本当に沢山の表情をみせてくれて、
優しくもあり厳しくもあった自然の中の生活は本当に楽しかったです。
今後も沢山の山に登って自然を感じたいです。
最後に、長くなりましたが完結まで読んで頂いて有難う御座いました。
次回からはもっと簡潔に書けるように努力してみます。