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    RED EYE

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    Into the Wild 2014年9月28日

    前から興味があった映画イントゥ・ザ・ワイルドを観ました。

    原作はジョン・クラカワーの荒野へ。 実話を元に書かれたもの。

    山に行きたい病を拗らせての映画鑑賞の感想です。


    クリストファー・マッカンドレス Christopher McCandless

    要約するとエリートのボンボンが物質主義に嫌気がさして現実逃避。

    アラスカの荒野へ旅立って最後は餓死するとゆう映画。

    本人の立場、ご家族や友人の立場、色んな視点から映画を観てみました。

    私の感想を正直に言えば、感動もあるが非常に残念に感じてしまった。

    同時に悲しさと空しさ、悔しさも感じました。

    これは映画の完成度に対しての批判ではありません。

    主人公の生き方と考え方と旅の仕方に落胆してしまった。

    何故、彼ほどの人柄の人物が命を落としてしまったのか。

    現実から逃避するとゆう感情は共感できます。

    私も現実から離れたい気持ちになり、自然に中に身を置くことがあります。

    だけど、結果的にそれで命を落としてしまうのもどうかと思います。

    預金を寄付したり、紙幣に火をつけて焼く行為も正直どうかと。

    自分で稼いだお金ならまぁ良しとして、それって誰のお金?

    世間知らずのボンボンの気まぐれと自意識過剰に他ならない。

    文明を拒否する考えは良しとして、地図を持たずにアラスカって。。。

    自分だけの地図を作りたいとゆう憧れは私にもあります。

    ただ、憧れと無鉄砲さは時に命を落としかねません。

    折角ヘラジカを仕留めたのに、保存方法も聞きかじっただけ。

    ほとんどの肉に蛆を湧かせてしまい、使い物にならなくなってしまう。

    それで「殺すんじゃなかった」と自己嫌悪に陥る。

    生きる為の狩りで命を無駄にしてしまった事への懺悔でしょうか。

    孤独に耐えられなくなり荒野から脱出しようとするが、川が増水していて渡れない。

    アラスカでは常識の、夏は雪解け水で川が増水するという知識もない。 

    そして食用植物の知識不足から毒草を食べて、体が衰弱して死に至った。

    アラスカのパークレンジャー、ピーター・クリスチャン氏はこの行動を批判。

    大自然の中での暮らし方をわずかしか学んでおらず、大胆なのではなくただ愚か。

    本質的には、彼は自殺したようなものだと語っています。

    「人生において必要なのは-----  実際の強さより強いと感じる心だ  

    一度は自分を試すこと  一度は太古の人間のような環境に身を置くこと  

    自分の頭と手しか頼れない-----  過酷な状況に一人で立ち向かうこと」

    彼の好んだ言葉だそうですが、死んじゃったら一度きりもクソもない。

    彼が選んだのは荒野ではなく、都合の良い楽園だったのではないか?


    クリストファー・マッカンドレス①

    私は決して彼の行動を全否定するつもりはありません。

    確かに傲慢で、自意識過剰な人間像に嫌な印象はありますが、

    彼に自殺願望があったとは思えないし、出来れば生きていて欲しかった。

    どちらかと言えば彼の様な純粋な人柄は好きです。

    「幸福が現実になるのは誰かとわかちあった時だ」

    死ぬ間際に人との関わりあい、家族の大切さに気付く。

    こんな当たり前の事を悟って命を落としたことが残念で仕方がない。

    彼ほどの人格者なら、もっと素晴らしい人になって欲しかったと思う。

    アラスカへ旅立ってから4ヶ月後、生活していた廃バスの中で遺体で発見される。

    死因は餓死と言われています。 苦しい最期だったことでしょう。

    「SOS。助けてほしい。

    怪我をしている。重傷で、ひどく弱っており、ここから脱出できないでいる。

    ぼくは独りぼっちです。これは悪ふざけではない。

    お願いだから、どうか待っていて、ぼくを助けてください。

    すぐ近くへベリーを採りに出かけていて、夕方にはもどってきます。

    よろしく、クリス・マッカンドレス。八月?」

    残されたメモに書かれていた救助要請の言葉。

    捨てた名前を使い、自分の置かれている窮地を認めていたと思います。

    生き残るために最後は本当に必死だったんだと思います。

    亡くなる前に撮られたと思われる写真。

    とても自殺願望のある人の笑顔には見えません。


    クリストファー・マッカンドレス②

    手に持っている最後のメモにはこう書かれていたそうです。

    「僕の一生は幸せだった。ありがとう。さようなら。

    皆さんに神のご加護がありますように!」

    原作では死んだ場所に彼の両親がやってくる場面がある。

    そこで母親は、次のように語っています。

    「彼がやろうとしたことは凄いことだって、大勢の人が言ってくれました。

    彼が生きていたら、私もそう思ったでしょう。でも、生きてはいない。

    この世に呼びもどすことはもうできません。取り返しのつかないことです。

    ほとんどのことはやり直しがきくものだけど、こればかりはね。

    あなたもこういう不幸に打ち克ったことがあるかどうかは知りませんけど。

    クリスが亡くなったのは事実ですし、

    私はそのことで毎日毎日ひどく辛い思いを味わっています。

    本当に耐え難いことです。いくらかましな日もときにはありますけど、

    これからは一生、毎日が辛いでしょうね。」

    残されたご家族の方の心境、亡くなったクリスの事を想うと救われない。

    誰も救われない悲しい気持ちになってしまう。

    自分の死に悲しむ人が一人でもいるならば軽率な行動は避けるべきだ。

    例えそれが自身の信念に基づいたものであったとしても。









    THEME:アウトドア | GENRE:趣味・実用 |

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