六甲全山縦走大会 2014年11月9日
前回の大会は酷い雨風で大変な思いをしました。
今回は晴れるはずが、直前で天気予報が雨天に。。。
早朝1:30 自宅から須磨浦公園まで送ってもらいました。
かなり早い到着ともあってスタート地点で並んでいる人は10数人程。
雨こそ降っていないものの、結構冷えるので軽く筋トレでアップを。
腕立てしたりストレッチしたりと軽くほぐして時間を潰していました。
ちらほらと参加者も集まり始め、3:00過ぎにはかなりの人数に。
故意でなくとも私のザックを足蹴にしても謝罪すらない人。
場所取りで置いていたんですが蹴り倒して放置ですからね。
2:00過ぎから大声で会話しまくって騒いでいるグループ。
私は基本スルーしますが、登山者以前に人として如何なものかと。
スタート地点のテント内に明かりが付き、運営の方々も準備で忙しそう。
4:00を過ぎた辺りでは並んでいる人が既に国道まで達していました。
出来るだけ前に詰めてくださいと運営の方から指示が出る程。
私がスタートするまでは何とか雨は降おらず気分的に楽でした。
今回は56kmを出来るだけ短時間で抜ける目標を持っていたので、
余程の風雨でない限りはレインウェアを装備しないことにしていました。
ジャケットにはウインドシェルのpatagonia M's Houdini Jktを装備。
軽い雨なら防げますし、風による体温低下を防いでくれるスグレモノ。
5:05 須磨浦公園スタート。 いよいよ縦走の始まりです。
鉢伏山に辿り着く前から既に雨が降ってきました。 天気予報通り。。。
直前にアップしていたお陰で身体がよく動きます。 とにかく進む。
小走りに近い早歩きでどんどん進んで気がつけば須磨アルプス。
前回の練習時より20分程早く進んでいます。 前走者に追い付きました。
雨で足元が滑りやすいので注意しながら須磨アルプスをクリアしました。
東山を超えた辺りからかなりの人数をパスして妙法寺へ至りました。
この時点で信号待ちで初めて立ち止まったのですが、これが悪かった。
ちょっと止まった加減で微妙にリズム感が狂ってしまったのです。
運営の方によると現時点で1位だったようです。 飛ばしすぎました。
ここから少しだけペースダウンを心掛けて菊水山に備えることにしました。
順調に進んで気がつけば鵯越駅。 膝は今のところ痛みがありません。
7:32 鵯越駅通過。 前回の練習より30分程短縮出来ています。
自分自身で今までには無かったペースで進んできています。
トップスタートでそれなりに早めのペースで進んできたので、
本当に大会か?と思うほど前後に誰も居ません。 孤独なレースです。
菊水山の恐怖の階段に差し掛かった辺りでは完全に一人きりでした。
相変わらずこの勾配と階段を見上げるとげんなりしてテンション下がります。
ボチボチと階段を上がり続けてようやく菊水山山頂に到着です。
8:20 菊水山山頂 到着。 第1チェックポイントに到着~。
8:30にならないとチェックポイントを通過出来ない為に待機。
私の前に4人待機していましたが、皆さんかなり早いですね。
去年ほどではないものの、冷たい雨が振り続けていました。
一気に身体が冷え始めます。 動き始めに注意しなければ。。。
チェックポイントを通過後、順調に菊水山を下り天王吊橋へ。
鍋蓋山に差し掛かった辺りで脚部の疲労が辛くなってきました。
やはり菊水山を上手く攻略しないと後が辛いですね。。。
鍋蓋山の登りで一気にペースが落ちてしまいました。
下りで回復させつつハイペースで進み大龍寺を通過。
この時、後ろから私を呼びながら追いかけてきてくれた方が居ました。
先ほどの菊水山チェックポイントで私の後ろに居た方で、
とても感じの良い紳士で楽しく会話させて頂いていました。
この方の会社の上司が大龍寺で差し入れを持ってきていたらしく、
通りかかった私を見て菊水で会話した旨を上司にお話したそうです。
何と私にも差し入れを持って行ってあげなさいとのことで、
わざわざ私を走って追い掛けてきて下さったのです。
重くなりますけど。。。と申し訳無さそうにボトルのレッドブルを頂きました。
何とも恐縮な事で、差入れを頂いた上にウエイトの心配までしてくれるとは。。。
感謝の気持ちで一杯になりました。 嬉しくて言葉もありません。
この方と市ヶ原まで会話しながら一緒に進んできました。
足の疲労が溜まっており、登りでペースが落ちるので登りで別れました。
後半に備え、マイペースで掬星台を目指して進むことにしました。
10:49 掬星台 到着。 第2チェックポイントに到着~。
この時点で雨も激しくなってきて、かなりガスが濃くなっています。
チェックポイント通過は12:00から。 ここで1時間の足止めを喰らいました。
取敢えずエネルギー補給でクリフバーを食べて休憩を取ることに。
先ほど差入れを下さった方と談笑しながら頂いたレッドブルを飲みました。
エネルギーの他に幸せのパワーを同時に摂取することが出来ました。
シューズを脱いで足の状態を確認。 脱ぐことで血行が良くなります。
レースで締め付けていると血流が悪くなるので開放すると気持ちいいです。
非防水のバスク ジャクストですが、意外と中は濡れずに無事でした。
この程度の雨なら大して水が入ることもありませんし何とかなります。
防水にしても上部からの浸水を防ぐならゲイターが必要になります。
浸水で靴の中が濡れてもソックスでムレや塹壕足を防ぐ事は可能です。
今回のソックスも前回と同じDRYMAX TRAIL Maximum Protection。
完全防水のソックスではありませんが、多少の濡れなら足はドライです。
ホールド感も良くて足裏や指先のマメもかなり軽減されている感はあります。
オーダーで作ったスーパーフィートの恩恵もあり足は本当に無事でした。
個人的な意見ですが六甲全山は軽量のローカットシューズがお勧めです。
捻挫や靴への浸水を気を付ければ膝の負担も減りますし本当に楽です。
重量のあるミドルカットより断然ローカットの方が機動性は上がりますね。
とにかく待機時間が長いので身体を冷やさないようにしていました。
若干、周りの目は気になりましたが身体が冷えれば腕立てでアップ。
脚部の元気は残しておきたいので上半身の筋トレで暖をとっていました。
かのベア・グリルスも寒冷地ではとにかく腕立てで身体を暖めろとの事。
確かにコレは有効です。 気合も入るし温まるし一石二鳥です。
12:00にチェックポイントが開放され、ようやく先に進むことが出来ました。
ここまでで六甲全山のハイライトは全てクリアした事になります。
後半は長い距離とアスファルト、一軒茶屋以降の下りが敵となります。
丁字ヶ辻を過ぎた辺りで出会った2人と最後まで一緒に進むことに。
全員初対面とゆう組合せ。 2人とも初めての全縦に挑んでるとのこと。
1人の方はゴロゴロ坂手前で少しお話した方でした。
スタート前にも私は見ていて、何となく印象に残っていた方です。
もう一人の方は私の後ろを追尾するように来ていたようです。
道迷いが不安とのことだったので私がナビゲートすることになりました。
迷うほどのルートではないですが、知っている人間が居ると安心だそうです。
やはり話しながら進むと呼吸が整い、いつの間にか目的地に着きます。
13:44 一軒茶屋 到着。 最終チェックポイントに到着~。
ここで運営の方から情報、既に300人余りがリタイアしたそうです。
やっぱり過酷な縦走なのか天気のせいなのか。。。 結構な人数ですね。
通過可能時間は13:50から。 5分の足止めですが1時間よりマシです。
掬星台から走る人も増えだしたのでこの時点で15位くらいかな?
走るの厳禁でも走るし、傘禁止でも傘さして歩くし色んな方が居ますね。
レギュレーション無視するくらいなら大会に参加しなければいいのに。
チェックポイントを通過して宝塚まではとにかく忍耐あるのみ。
船坂峠までの微妙なアップダウンが容赦なく襲いかかります。
大した高低差ではないものの、疲労の溜まった脚部にはキツいのです。
しかも雨天だと足元が泥濘んでグリップが効かずに転倒の恐れがあります。
後はゴールするのみですから安全マージンの確保を優先します。
塩尾寺から最後のトラウマポイント、長いアスファルトの下りが現れます。
気合で乗り切ってようやくゴールポイントが見えてきました。
15:50 宝塚ゴール 到着。
やりました! 最後は途中で出会った人達と3人で無事にゴール出来ました!
しかも自己ベスト更新です。 待機時間を差し引くと何と9時間台。
走らず歩きのみでこの時間なら大満足です。 自分を褒めてあげたいです。
頑張ってゴールに着きましたが16:30までゴール出来ないので待機です。
さすがに身体が冷えきり緊張の糸が切れたので疲労が一気にきました。
16:30にようやくゴールを通過し、長かった縦走大会も終わりました。
途中で出会った仲間たちとガッチリ握手を交わしてここでお別れです。
今回は出会いもあり、人の優しさにも触れ、本当に素晴らしい思い出になりました。
去年の無謀な挑戦から反省し、減量とトレーニングを重ねて記録更新。
六甲全山縦走は私にとって一つの指標でもあったのです。
自身を鍛えあげるキッカケを与えてくれて、沢山の感動をもたらしてくれました。
来年も抽選に通れば、是非参加、チャレンジしたいと考えています。
この素晴らしい大会が続きますように、どうか皆さんマナーを守って下さい。
登山家として、人として道徳心を以って山登りを楽しんで頂きたいと思います。
運営の方々、ボランティアの方々、途中で出会った方々に感謝です。
あとFacebookで応援、激励して下さった方々にも心より感謝しております。
六甲全山縦走大会 バンザイ!