明神平 雪上テント泊② 2014年1月25日
前回からの続きの記事になります。 設営が終わって散策へ。
前記事はこちら → 明神平 雪上テント泊① 2014年1月25日
テントに不要な荷物をデポして辺りを散策します。
今回の山行にはぐれ雲さんからお借りしたアタックザック。
Arc'teryxのCierzo 25 バックパックです。
拡げてみるとしっかりとしたバックパックになりました。
必要な荷物を詰め込み、アルミワカンを装着。
アイゼンと同様、ワカンの使用も今回が初めてです。
予定では薊岳に行き、その後に明神岳~桧塚奥峰を回る計画。
取敢えずは薊岳方面に向かってみることにしました。
朝日に映る霧氷のトンネルは素敵な時間を与えてくれます。
少し登ると分岐に出合いました。 薊岳方面なので右折します。
しばらく進むと羨望の素晴らしい場所に出ました。
ここで撮影されてた方が八経ヶ岳と大普賢岳が見えますよと教えてくれました。
私のコンデジでは上手く写りませんね。。。 カメラ欲しいです。。。
ズームしてみたら何となく見える高いピークが八経ヶ岳、奥が大普賢岳。
明神平から薊岳までは約1時間。 膝に少し違和感があったので引き返しました。
お恥ずかしい話なのですが、初アイゼンで洗礼を受けたのがキッカケです。
明神平に到着するまでに一度だけバランスを崩した時に膝を捻ってしまいました。
しっかりとグリップする分、体制を崩したら膝腰にキますね。。。
悪化する前にテントに引き返してマッタリすることにしました。
せっかくの晴天で最高のコンディションですが諦めも肝心かと。
楽しい山行が痛みや怪我で苦行になったら更に残念な結果になりますし。
初めてのワカンで歩く雪上はとても楽しかったです。
テントに戻って昼食を作ることにしました。 雪を溶かして水をつくります。
これも憧れて経験したかったので、楽しくてしょうがなかったです。
ドラゴンフライは購入して正解でした。 非常に使い易いです。
雪を溶かし、沸騰させてラーメンを頂きました。 サイコーですね。
食後は勿論コーヒー。 今回の豆はコロンビア。
ポーレックス コーヒーミル ミニはコンパクトで山行にはピッタリのアイテムです。
まろやかな風味とコク深い味わいが雪上の寒さにマッチして美味です。
賑わっていた明神平も15時を過ぎると誰も居なくなりました。
だだっ広いこの場所にたった一人です。 本当の意味で貸し切りです。
贅沢な貸し切り状態を楽しんだのも束の間、突然の虚無感。
妙な寂しさを感じつつ、俗世間との関わりを断ち切れている満足感。
溶けた霧氷を照らす陽の光を見ると黄昏を感じられずにはいられません。
食後の運動で辺りをウロウロしていましたが、あっと言う間に陽が落ちました。
暗くなると当然のことながら温度が一気に下がってきました。
これも初体験ですが、テント内でのバーナー使用をやってみることに。
今後の為にも経験しておく方が良いと思ったのでチャレンジしました。
フライシートを燃やしてしまわないかとビビりながらプレヒート。
何度か練習していたお陰で難なくこなすことが出来ました。
ちゃんと換気をしつつストーブを焚くとテント内が暖かくて幸せです。
で、今夜の献立は冬山御用達の鍋料理。 と言っても簡単な鍋です。
出汁醤油とだしの素で出汁を作り、ネギ、エノキ、白菜、豚肉を投入。
具材が無くなったら予め自宅で細切りしていたお餅で餅しゃぶ。
シメにはうどんを投入。 温まるしお腹も一杯で幸せです。
テント内の温度が上昇して結露が発生。 早くも凍っていました。
こまめに拭いて結露を取っていたのですが、こればかりはイタチごっこです。
以前、目目連さんのブログで紹介されていたISUKA テントシューズ。
実際にISUKA テントシューズを使用してみた感想ですが、非常にGOOD。
まずは当然ですが暖かい。 ショートより断然ロングタイプの方が良いです。
雪かきや用を足すなどのちょっとした用事で外に出る時にも便利です。
ただ底面が滑りや易いので外を歩く時は転倒に注意が必要かと思います。
特筆すべきはやはり保温性。 足の冷えを解消してくれるのは強みですね。
しばらく眠っていると何やら外に気配を感じて寝覚めました。
寝惚けていたのでさほど気にはしなかったのですが、
ザスッ、ザスッ、ザスッ、ザスッ。 確実に何者かの雪の上を歩く音。
しかもテント内からでも分かる距離まで近づいて来ていました。
人? 誰も居ないはず。 だとすれば野生動物? まさか熊だったりして。。。
取敢えずナイフ片手に臨戦態勢。 思いっ切りホイッスルを吹きました。
すると。。。 ガサガサガサッと何者かが驚いたのか遠ざかって行きました。
テントの外に出てみると何か小動物だったぽいです。 正直ビビりました。
その後もやはり気になってしまって爆睡は出来ず仕舞いでした。
5時過ぎにストーブに火を灯してテント内の温度を上げて撤収準備。
ドラゴンフライの放つ音は孤独で不安な暗闇で安心感を与えてくれました。
6:45 外が白んできたので表に出てみると、見事に霧氷が消えていました。
自己満ですが雪上でのHILLEBERG Souloは絵になりますね^^
木の間から昇る朝日を眺めながら早々に撤収作業を開始しました。
今回使用したMystery ranch S.A.T.L. ASSAULT PACK。
公称60Lのザックですが冬山登山には向きませんね。。。 荷室が狭いです。
お気に入りのミルスペックモンキーのパッチ。
ゴミや忘れ物を残さず綺麗に片付けて明神平を後にしました。
朝日に照らされた美しいあしび山荘に別れを告げて下山開始です。
下山は楽なもので2時間も掛からずに登山口まで戻れました。
途中でマリオに出てくるパックンフラワーみたいなのを発見しました。
初めて雪上でテント泊を経験した感想としては楽しかったの一言です。
とゆうよりシチュエーション問わず、テント泊は楽しいものだと思いました。
明神平は本当に良い場所で、テント泊デビューには最高の場所だと思います。
車で来られる方は駐車場から2時間弱でテント泊適地まで行くことが可能です。
重いザックを背負っても2時間程度で到着出来るのは有難いロケーションです。
道迷いの心配もありませんし、気になった方は訪れてみては如何でしょうか?