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大峰奥駆道 逆峯 全山縦走 2015年9月19日~2015年9月22日 ②

大普賢岳で少し落ち着き、ようやく冷静さを取り戻した。

今生きている自分が信じられない、不思議な感覚になったのを覚えている。

食物連鎖の頂点に立つ熊の恐ろしさを身を持って思い知った瞬間だった。

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大峰奥駆道 逆峯 全山縦走 2015年9月19日~2015年9月22日 ①


9月20日 0:08 水太覗 通過。

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0:59 国見岳 通過。

まだぎこちなくはあるが、何とか恐怖で固まっていた身体も動くようになってきた。

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時折、周囲を警戒しつつ進む。 木の上に沢山光っている目は猿の集団のようだ。

木から木へ飛び移り、私の一挙手一投足を監視しているようだった。

この辺りから鎖場が連続し、危険箇所が続くので気を引き締める。

この暗闇の中、見通しが悪いので気を抜けばあっと言う間に滑落するだろう。

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1:16 稚子泊 通過。

ここでは一瞬ルートを見失った。 やはり夜間はロストし易い。

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常に誰かに見られている気配を感じながら時折振り返ってみる。

遠く、山上ヶ岳を過ぎた辺だろうか? ヘッデンの明かりが見えたような気がした。

こちらに向かっているならば、先程の熊と遭遇しなければ良いが。。。

いつもは好きな雰囲気の夜間山行だが、この日は何処か恐怖心を抱いていた。

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1:55 七曜岳 通過。

かなり気を使いながら岩場と鎖場を進んだ為、思ったより通過に時間を要した。

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七曜岳を通過した辺りから、登山道が再び濃いガスに包まれた。

疲労具合と時間を考慮し、不本意ではあったが行者還岳山頂はパスすることにした。

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行者還岳と小屋方面への分岐からは、少し緊張感のある下りが続く。

今にも折れそうな木製の梯子を下り、崩落している水場付近を通過する。

日中ならば何も問題はないが、夜間は視界が限定される為に注意が必要である。

3:05 行者還小屋 到着。

小屋の中は満員だったが、何とか身体を休めるだけのスペースはあった。

ザックを降ろして身体を横たえ、1時間ほど仮眠を取ることにした。

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目を閉じても眠ることは出来なかった。 ついさっき死への恐怖と直面したのだ。

睡魔に襲われているのに全く眠れない。 周りの人が動き始めている所為ではない。

まだ怖いのだ。 今、自分が生きているとゆう実感を自分自身で信じられないでいた。

もし眠ってしまったら、もう二度と目覚める事が出来ないかもしれない。

死への恐怖。 先程の強烈な体験が、眠ってしまうことを拒絶していた。

結局どうしても眠ることは出来なかったが、疲れた身体を休めることは出来た。

冷えた身体に早朝の風は冷たく、ハードシェルを着込んで小屋を後にした。

4:55 行者還小屋 出発。

既に東の空は美しく朝焼けの太陽で彩られていた。

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5:04 天川辻 通過。

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私は山で迎える朝がとても好きだ。 刻々と表情を変える様は本当に美しい。

先程まで暗くグレイだった大地が色付き始めた。 朝日に染まり、草木も赤く燃えている。

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直ぐに暑くなり、レイヤリングを調整する。 肌寒い風が火照った身体を冷やしてくれる。

5:59 一ノ多和 通過。

大峯奥駈道にある75の靡の内、第57番目の靡。

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以前にここを通った時にも気になっていたが、ここの道標には英語表記がある。

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行者還~弥山間は、奥駈道の中でも最も歩き易く気持ちの良いトレイルの一つだろう。

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6:05 一の峠 通過。

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遥か遠くの尾根に、これから目指す弥山小屋が朝日に染まっている。

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まだ6時なのにかなり暑い。 今日もかなりの水分を消費する暑さになりそうだ。

私は食事が少ない分、かなりの水分を消費する体質で、水に関しては燃費が悪い。

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6:28 奥駈道出合 通過。

この時点でエスケープするなら、ここから行者還トンネル西口へと下山出来る。

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6:56 弁天の森 通過。

この辺りはブナの原生林が美しい。 足元は水分を多く含む為、泥濘んでいる事が多い。

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7:21 聖宝ノ宿跡 通過。

鎮座しておられるのは、醍醐寺を創建した聖宝・理源大師の像。

この像に触れると、天候が崩れるとゆう言い伝えがある。

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聖宝ノ宿跡からは聖宝八丁と呼ばれる木製の階段が延々と続く。

ここで、眠れなかった身体に蓄積された疲労が一気に噴き出してくる。

頭は冴えているのだが、どうも身体に粘りとゆうか踏ん張りが弱い感じがする。

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8:18 弥山 到着。

弥山小屋でコーラを2本購入。 遅めの朝食を軽く摂ることにした。

コーラを買うついでに水を買い、ハイドレーションに2Lの水を補給。

小屋のご主人に、奥駈縦走の旨を伝え、今後の登山道と水場の情報を頂いた。

何度かここには来ているので、上にある神社には寄らなかった。

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コーラを1本飲んだら元気が出てきた。 糖質を補給したからかもしれない。

ここで今日の目標を深仙ノ宿に定め、続行か否かはそこで決めることにした。

季節的に既にオオヤマレンゲの姿はなく、八剣山までは退屈な景色が続く。

9:26 八経ヶ岳 通過。

大峯山に登って初めて、八経ヶ岳山頂で晴れた景観を望むことが出来た。

ここにはいつ来てもガスで見えなかったので、今日とゆう素晴らしい日に感謝。

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夜間に歩いてきた大普賢岳方面。 今度は日中に景色を楽しみながら歩きたい。

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弥山でも八経ヶ岳でも携帯電話の電波が入らずに定時連絡が出来ないでいた。

昨夜、熊に遭遇してから連絡を入れたのを最後に、ずっと電波を拾えない状況が続いた。

私からの連絡が途絶えているので心配しているだろう。 釈迦ヶ岳まで急ぐ必要があった。

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9:37 弥山辻 通過。

ここも何度か来ているので、今回は明星ヶ岳の山頂はパスして先を急ぐことにした。

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明星ヶ岳からは高度を下げるように進んで行く。 足場が細いので注意しながら進む。

眼前には七面山の双耳峰を望むことが出来る。 ネコ耳の様で可愛らしい山だ。

その内、七面山登山口から神仙平を経由して七面山のピークを歩いてみたいと思う。

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時折、危険箇所があるので気を引き締めて進む。 実際に登るより下るほうが難しい。

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11:23 舟ノ峠 通過。

舟ノ峠?と彫り込まれた石塔。 

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七面山のピークではないのに七面山と彫り込まれた石塔があった。

もう一つの石塔は何と彫り込まれているのか読み取ることが出来なかった。

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明星ヶ岳~楊子ノ宿までは最低3ヶ所の崩落箇所がある。 ガレているので要注意。

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12:12 楊子ノ宿 通過。

ここで休憩、宿泊する予定はないのでスルーした。

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ようやく仏生嶽の分岐に出合った。 山頂を踏まずに釈迦ヶ岳を目指す。

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少しではあるが、枯れずに水が出ていた鳥の水。

この真上が孔雀岳山頂だが、ここもピークハントせずに先に進む。

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13:40 孔雀覗 通過。

今日はガスもなく、眼下に五百羅漢の石塔群を望むことが出来た。

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笹薮に隠れた木の根や石は頂けないが、ここの稜線歩きは本当に気持ちが良い。

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椽ノ鼻に鎮座しておられた蔵王権現像と役小角の像。

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椽ノ鼻を越えた辺りで、facebookのグループの方々にお会いすることが出来た。

20日に釈迦ヶ岳に登られることは知っていたが、本当に会えるとは驚きだった。

知っている顔を見ると安心したのか、何故か急に泣き出しそうになってしまった。

彼らは孔雀覗まで行ってピストンするとのことで、釈迦ヶ岳で待ち合わせすることにした。

目的地である深仙ノ宿まであと少しなので、余裕を持って岩峰群を眺めながら進んだ。

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杖捨て 馬の背。 この辺りのハイライト。 注意して進めば問題ないが、油断大敵。

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最後の急登を登り切り、遂にお釈迦様の姿を見ることが出来た。

大峯山の山域の中で、私が最も好きな釈迦ヶ岳。 いつ来ても素晴らしい。

15:17 釈迦ヶ岳 到着。

ここでfacebookの友人が戻ってくるのを待ちながら休憩を取ることにした。

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釈迦ヶ岳山頂から八経ヶ岳を望む。 

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合流した友人たちから沢山の激励と差入れを頂いた。

心のこもった差入れと優しい言葉に感無量で、疲弊した心身が癒やされるようだった。

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合流時、連絡役のMさんから皆に捜索指示が出ていたと聞かされた。

熊に出会ってからの定時連絡を最後に12時間が経過していた。

心配したMさんが、この日に大峯山に登る人に連絡してくれていたのだ。

電波の入っているOさんの電話を借りて連絡すると、Mさんから大目玉を食らった。

実際に電波が入らなかったのだが、待っている側としては状況が掴めない。

Mさんは仕事を休んで私を探しに行くと同時に、捜索願いを出す一歩手前だった。

猛省した。 自分の勝手気ままな山行スタイルで、沢山の方に心配を掛けてしまった。

お怒りの言葉を頂いたが、心から心配してくれている友人の言葉に涙が出そうだった。

今後の予定を伝えて、この日は一先ず深仙ノ宿で身体を休めることにした。

起きた時点で体調に異変があれば、前鬼で下山してリタイヤすることも視野に入れていた。

友人たちは日帰りなので、旭口方面への分岐でお別れ。 再び一人きりになった。

深仙ノ宿に向かう途中に見えた第39の靡 極楽ノ都津門。

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深仙ノ宿付近の水場、香精水は枯れそうながらも水が出ていた。

時間は掛かったが、今夜と明日の行動分の水を補給することが出来た。

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16:43 深仙ノ宿 到着。

深仙ノ宿では私を含めて3人が宿泊。 周りにはテントが3張りあった。

小屋の中で頂いた差入れを食べ、倒れこむように深い眠りについた。

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THEME:登山 | GENRE:スポーツ |

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