四国山地 剣山~三嶺 縦走③ 2015年12月13日
今回は私とKさん、長い距離を歩いている時に交わした会話の記録です。
割りと鮮明に記憶に残った部分をハイライトしています。
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四国山地 剣山~三嶺 縦走① 2015年12月13日
四国山地 剣山~三嶺 縦走② 2015年12月13日
剣山頂上ヒュッテにて。
私 「クッソ寒いな!」
K 「いや~、まだ身体が冬の身体になりきってませんわ。」
私 「せやな~、こんだけ温かったら身体も馴染まんわな。」
K 「取り敢えず風凌いで夜明けまで待ちましょか。」
私 「日の出までまだ1時間以上あるでw 取り敢えずツェルト被るっすわw」
K 「ドラゴンフライ焚いて暖取りますわ。」
私 「僕も。 どうっすか? このエイジング塗装のボトル。」
K 「あ~、でも実物見たら写真よりクオリティ高いっすね。」
丸石 山頂にて。
K 「見てください! 次郎笈と剣山めっちゃ綺麗ですよ!」
私 「うおぉぉ~! ホンマや! ここまで来て良かった。」
K 「ここまで来ないと見れない景色っすよ。」
私 「ホンマやな~、めっちゃ贅沢な1日やわ~。」
丸石避難小屋にて。
私 「実はカミングアウトすることあるんすよ。」
K 「何かあったんですか?」
私 「こないだ僕、天和山行きましたやん?」
K 「ええ、行ってましたね。」
私 「和田発電所の登山口に神社ありますやん?」
K 「あ~、ありますねぇ。」
私 「そこでめっちゃ便意に襲われたんすよ。 でね、神社ありますやん?
神社の前とかで出来ひんすやん。するとこないやんっ! ってなったんすよ。」
K 「で、どないしたんすか?」
私 「車ン中でした。」
K 「ええっ! どうやってですか?」
私 「こう、ゴミ袋持って、お尻カバーしてやりました。」
K 「めっちゃオモロいですやんwww」
私 「でも車ン中が香しい香りに包まれて死にそうやった。。。
下山するまで車のタイヤの後ろに置いといたw」
K 「前はどうしたんすか?」
私 「前は別でせなアカン。 小便してる時にヤバってなったんすよ。」
K 「アレっすやん、ナルゲン被してやったらイケますやん。
ちょっと色の濃いナルゲンやったら中身判らんしイケますよ。」
私 「そのナルゲン、もう使えんくなりますやんwww」
丸石避難小屋にてお食事後。
私 「三嶺まで結構遠いすね、行けるかな?」
K 「行けるでしょ、まだ時間早いし。」
私 「コースタイムで12時間位かな?」
K 「そうっすね、それ位みとけばええと思いますよ。」
私 「僕次第やねw ポンコツっぷり出さんかったら行ける。」
K 「ええ~w 今からソレ言います?w」
私 「30後半に差し掛かったら、色々と賢くなるんよw
先に言うといた方が後で言い訳するより可愛いでしょ?W」
オオヤマレンゲ群落地にて。
K 「これオオヤマレンゲの木かな? 大峯のんとちゃいますね。」
私 「ホンマやね、雰囲気違うね。」
K 「こっちの方が大峯のんより枝が立派かも。」
私 「所変われば同じ種でも生態系が変わるんかな~?」
K 「そうっすね、自然の神秘っすね。」
私 「花が咲く時期にテン泊で花見酒しに来ましょか。」
K 「ええっすね。 開花時期にもう一回ここに来ましょ♪」
白髪避難小屋にて。
私 「兄弟、どうする? 敗者の道から下山するか三嶺に登るか。」
K 「いやでも下山ルートかなり道悪そうっすよ。 三嶺行っても30分位の違いっすね。」
私 「三嶺行ったら帰り遅くなるね~。 最後は激登りっぽいし。」
K 「行きましょ! 三嶺行きたい!」
私 「よっしゃ、行きますか~。」
K 「ここで帰ったら後で絶対に後悔しそう。 行きましょっ!」
K 「いや~、三嶺ええな~。 ドッシリしてますね。」
私 「確かにデカいよな~。」
K 「関西最高峰の八経は横から見たらちっちゃいすもんね。
それに比べて三嶺は、こう、ドッシリしててええですわ~。」
三嶺取付きにて。
K 「って折角登ったのに下らすやろ~。。。」
私 「見れば見るほど急登やな。。。」
K 「完璧に荷物と靴の選択ミスってますわw」
私 「日帰り縦走の装備や無いよね僕らw」
三嶺 山頂にて。
私 「うおぉぉぉ~! ヤバいな! 最っ高の景色やん!」
K 「四国の山デカいっすね。 何処までも続いてる。」
私 「やっぱりここまで来て良かった! ホンマ贅沢な山行やわ。」
三嶺から下山中。
K 「どこが快適な樹林帯歩きやねん!」
私 「高原地図では快適ってあったけど、結構足にくる下りやな。」
K 「文句言いましょか、全然違うやんけってw」
私 「それにしてもこれでもかって位にテープあるよなw」
K 「そうっすね、これなら迷うこともないでしょうね。」
私 「ん~? 遭難者多発の為通行止め? 新道?」
K 「何かネット張られて違う方に誘導されてますね~。」
私 「あぁ、ネットの先が名頃発電所の方に下って行くルートか。
新道の方は尾根伝いに急峻な坂やん。。。」
林道登山口にて。
私 「お待たせっす! もう足壊れてますわw」
K 「いや~、僕もたいがい足にキてますよ。 絶対靴擦れ出来てますわ。」
私 「ちょっとドーピングしますわ。 車道歩きに備えて痛み止め飲むわ。」
K 「僕、大峯ん時は注射器で直接足に痛み止め打とうかなw」
(Kさんは12月末から厳冬期奥駈縦走にチャレンジ予定)
私 「ロキソニンやボルタレン炒めて打つん?w
効き目切れたら後で地獄の様な痛みクルでw」
K 「今日の距離考えたら100kmの3分の1か。。。
これが1周間続くんかw 僕壊れへんかなw」
私 「せやで、3分の1言うたら熊野からやったら行仙くらいかな?」
K 「出来たら深仙ノ宿まではノンストップで行きたいんですけどね~。」
私 「熊野側は意外と雪無さそうやな。 五大尊岳の鬼畜登りが問題やで。」
K 「ん~、もしかしたら行仙辺りで仮眠とるかもしれませんわ。」
私 「熊野からは登りっぱなしやもんな~、荷物も重いしシンドいで。」
K 「とりあえずは頑張りますわ~。」
私 「何とかヘッデン使わずに下山出来そうっすね。」
K 「ギリギリ登山道は日没前に下りれそうですね。」
私 「ナイトハイクに始まりナイトハイクに終わるやなw」
K 「それ、前に僕ら鐡山登った時に言うとったんですよ。
FBに投稿するタイトルにしようかって。 今日はイケますね♪」
下山後、鬼の車道歩き10kmにて。
私 「兄弟w 看板見てw 10kmやてw」
K 「ヒッチハイク出来る車おるかな~。」
下山してから直ぐに大型犬に襲われそうになった時。
K 「あ、デッカイ犬おる。」
私 「え? 何処?」
K 「ほらそこ。 飼い犬かな?」
私 「置物ちゃうん? あっ、動いた。」
犬が私達を目掛けて猛ダッシュしてきた。
私&K 「うおおおおぉぉぉぉぉいっ!!!」
よく見るとリードで繋がれていて、直前でガシャーンってなった。
私 「って、散々歩いてきて、まだ歩かなアカンのにコレかいっ!」
K 「うお~、マジ焦った。 私さん目掛けてたから、
どないして助けようかと思いましたわ。」
私 「いや、もう噛まれても首へし折るわ、あんなん。
ストックで応戦しても避けられるっしょ。」
K 「ガシャーンってなるまでリード繋がってるって判らんかった。」
私 「僕はリード見えてたけど、思いの外リードが長いってゆうw」
しばらく車道を歩いてからの会話。
K 「今でどれくらい歩いたんすかね?」
私 「僕、平坦な道で真面目に歩いたら約時速6kmなんすよ。
見ノ越まで10kmやから、単純に2時間以内で着くはず。」
K 「下山してからどれくらい時間経ちました?」
私 「GPSのアラームが15分置きなんで、今で45分位すかね。」
K 「あっ! 距離表示ある! ってまだ2kmしか進んでませんやん!」
私 「なはにひぃ!? 絶対におかしい! コレ、直線距離ちゃいますん?」
K 「はぁ~。。。 もう暫く看板見たくないっすわ。。。」
私 「そうっすね。。。 しかし遠いな!」
K 「こんな立派な道路やのに車1台通らんすね。」
私 「もし車見えたらKさん道路の真ん中に倒れとって下さいよ。
車の持ち主が降りたらこのバラクラバ着けてチョークで落としますわ。」
K 「マジでテロリストやんw それカージャックですやんw」
私 「ホンマにやったらシャレにならんやろねw
しかしホンマに遠いな!」
K 「そうっすねw 車来ぉへんかな~。」
私 「僕は既に諦めましたわw」
更に歩き続けて下山してから1時間経過後。
私 「。。。。。。。。。。。。。。。。。」
K 「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」
私 「。。。。。。。。。。。。。。。。。」
K 「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」
更に15分後。
K 「あっ! 木の上に何かおる!」
私 「何すか? あー、目が光ってるな。」
K 「モモンガっすね。 可愛いな~、飛ばへんかなぁ。」
私 「モモンガおんねやw 小さいなぁ~w」
K 「木の上登っていった。 まだコッチ見てますね~。」
私 「そう言えば、美容師の友達がモモンガ飼うてたな。」
K 「マジっすか!?」
私 「3回飼うて、3回とも野良猫に食われてたw」
K 「野良猫って食うんですか?w めっちゃ可哀想ですやん。」
私 「美容室のオーナで、真ん中が吹き抜けになってたんよ。
で、吹き抜けんとこで放し飼いにしとったんですわ。
脱走せんように上にネット張ってたけど、猫入ったみたいですわ。」
K 「野良猫ヤバいな!」
私 「今でも家で飼うてたんちゃうかな。」
下山してから多分5km位進んだ所にて。
私 「ホンマ人っ子一人おらんな。」
K 「そうっすね。」
私 「しかし遠いな!!」
K 「しかしホンマ遠いっすねw」
私 「ホンマ、ゴールに近付いてる気がせぇへんw。」
K 「Mさんに電話しましょかw 迎えに来てってw」
私 「今頃、客ようけ入ってるから餃子焼いてるでw」
K 「てか僕らまだ四国から脱出すら出来てないってゆう現実w」
私 「ちくしょ~っ!! 誰か迎えに来やがれっ!!」
更に15分後。
私 「。。。。。。。。。。。。。。。。。。」
K 「。。。。。。。。。。。。。。。。。。。」
私 「おおおおぉぉぉぉオ○コォォォォ!!!!」
K 「!?」
私 「ヴ、ヴ、ヴァ○ナァァァァァ~!!!!」
K 「ヴァ○ナってw めっちゃ久しぶりに聞きましたわw
てか急にどないしたんですか?w」
私 「ヤりたくなってきた。 帰ったら俺はヤるぞっ!!」
K 「タフですねw 帰ってからヤるんですかw」
私 「山登って疲れきったら、めっちゃ性欲沸くんすよ。
六甲全山とかやったあとは特にっすね。
身体が死の危険を感じて子孫遺そうとするんかもしれんすねw」
K 「そう言えば、エベレストとか8000m峰登ると、
身体の細胞が死んでいくのにチ○コだけバッキバキらしいすよ。」
私 「生存限界地点で死の危険を感じて勃つんすかね?w」
K 「凄くないですか?w 他の細胞死んでいく中で勃起するってw」
私 「正に神々の住まう場所やなw 行ったらアカン場所なんやw」
長い夜とアスファルト歩きは続いていく。